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アートで武士道を追求する和の精神を尊ぶ米国人アーティスト

アーティスト デビット・スタンリー・ヒューエットさん

ph_201504_01.jpg デビット・スタンリー・ヒューエットさん
 赤と黒の絵の具と金沢純金箔で描く抽象画「武士道シリーズ」に10年前から取り組む。赤は刺激や生命力、黒は規律や自制心、金は伝統や品性を表し、自身の思う武士のあり方を作品に表現している。作務衣に身を包み、創作に取りかかる前は座禅で意識を集中、武士が関わった歴史上の出来事を思い浮かべることもある。
「日本の武士は着物を着て、詩を詠み、お茶をたしなむ。品格ある武士の姿に魅かれ、アートで武士の精神性を表現し続けています」
 にかわの使い方や伝統的な屏風の作り方など、日本美術の基礎となることは学んだが、表現については「ルールに縛られず自由にやりたい」と自己流を貫く。
 14歳から続けている陶芸もライフワークの一つ。絵画と違い、あれこれ考えずに無心でろくろへ向かう。「何を作ればいいか、土が教えてくれる」と、朝から暗くなるまで没頭し「そう言えば、今日お昼食べていない」と気付くことも。
 「イライラしていると作品に表れる」と、創作の合間を縫い気分転換に毎日2時間半、フィットネスで汗を流す。自分の体だけを使い、56日周期で取り組む運動を実践。そのノウハウを本にまとめ、今年中に出版する予定もある。 人生のミッションは、日本の文化の素晴らしさを世界に向けて発信すること。
「日本の文化の素晴らしさ、美術の良さをたくさんの人々にもっと伝えてゆくことができたら幸せです」
 1967年、アメリカ・オハイオ州生まれ。幼い頃から空手を習い、進学したマサチューセッツ大学では日本史を専攻。3年生のとき、北海道大学に交換留学生として初来日し、2カ月間滞在。米国海兵隊員として過ごした4年間を除き、大学卒業後から現在まで20年以上、日本で生活している。6年前に「自然の豊かな場所で子育てをしたい」と、東京から軽井沢へ移住した。妻と娘と3人暮らし。年一回はアメリカへ里帰りするが、食事や生活スタイルが合わず、すぐ日本に戻りたくなる。
「『みんなと一緒に』とか日本は協調性を大切にするけど、逆にそれが安心する。変なアメリカ人だね。前世は日本人だったと思う」
 ヒューエットさんを少しでも知っている人なら、その話に異を唱えることはないだろう。
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