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感謝のキャッチボールで大きく成長、思いやりの心を育てる医療ボランティア

『フィリピン医療を支える会』会長・歯科医 林 春二さん

ph_201212_01.jpg 林 春二さん
 大学卒業後、28歳で歯科大学へ入り、「高齢者と児童の歯科医療に携わりたくて」34歳で歯科診療所を開業した。長野県の歯科医師会が中国の姉妹都市へ歯科検診に行ったことがきっかけとなり、医療ボランティアを20年以上に亘り続けている。フィリピンの医療ボランティアは当初、県内のライオンズクラブで行っていたが、現地へ多くの高校生を伴いたいと2003年に『フィリピン医療を支える会』を立ち上げた。
 医療ボランティアは、フィリピンの中でも貧困の人が多い地区で行われる。スカベンジャーと呼ばれる、ゴミをあさり生活する人たちが暮らしている。15歳まで生きられる子供は3人のうち1人というほど困窮する生活だが、表情は明るく笑顔がやさしい。
 「参加した高校生たちは、全く違う社会を見てカルチャーショックを受けます。勉強をしたくてもできない子どもたち
を知ると同時に、自分の恵まれた環境に気づき、親や周りの人々に感謝する気持ちが芽生えます」
 帰国後、大きく成長する彼らを見て、ぜひ参加する高校生を増やしたいと思った林さん。参加を希望する高校生がいれば、不安に思う親や先生たちを訪ね説得に回った。
 テレビや新聞でも取り上げられるようになり、賛同者が増え次第に参加する高校生は増えていった。今回は25名の高校生と51名の医師・一般人が参加。高校生の旅費は負担を少なくするため、寄付金で補助している。
 「3泊4日で3000~4000人を治療します。1000人治療すると、抜いた歯でバケツがいっぱいになります。その日暮らすのがせいいっぱいで、歯の治療どころではない人たちばかり。そのとき治療しても続けることができないので、抜くしか方法がないんです。」
 乳歯から生え変わって間もない前歯4本を抜かなければならなかったという男の子、アルソン君のエピソードから、この活動に『ハローアルソン』という名前が付けられた。
 こうした現実を見つめて来た体験は、高校生たちのその後の人生にも大きく影響。看護師、医師、助産師、歯科衛生士への道を選んだ人も少なくない。
 「高校生は純粋に受け止めます。治療を受けて感謝する現地の人を見て、素直に感謝する。感謝のキャッチボールですよね。その後も、ボランティアの精神や思いやりの心が育っていくのが嬉しいですね」
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