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名探偵・浅見光彦登場から30年続いた秘訣は「浅見が自由人だから」

作家  内田 康夫さん

ph_201211_01.jpg 内田 康夫さん
 名探偵・浅見光彦が初めて登場した『後鳥羽伝説殺人事件』発表から今年で30年。当初は作者自身、ここまで続く人気シリーズになるとは予想外だった。
 「まず、自分の生命がここまでもつとは思っていなかった(笑)。浅見はフリーのルポライターで独身という自由人。縛られることなく活動できたのが、続いた秘訣ですかね」
 作品で描かれる浅見は33歳のまま。浅見の弟妹世代だった読者は今や親の世代に。内田さんとの年の差も45に開いた。
 「浅見との距離感を出さないようにするのが、無意識に苦労しているところですね。テレビドラマではいつも、若くてかっこいい役者さんが演じているので、イメージの存続には助かっています」
 1999年、沖縄県を舞台にした『ユタが愛した探偵』で、47都道府県全てに足跡を残した。取材に訪れた先では観光名
所のほか、商店街や住宅地、路地裏などもくまなく歩き回る。
 「生活感を体得するのに、人々の暮らしが息づく場所へも足を踏み入れますね。その土地の行事や風土、習慣など全てを洗い出してきます」
 浅見光彦シリーズでは112、113作目となる『汚れちまった道』(祥伝社)、『萩殺人事件』(光文社)を同時に10月に刊行。山口県を舞台に、浅見と友人の松田、それぞれが遭遇した事件や登場人物がクロスする、これまでにない小説の形に挑戦した。互いの事件の真相を先読みされないよう、2冊を平行して書き進めるのは大変な作業で、当初の予定より1年以上の時間を要した。
「クロスには苦労しました(笑)。1+1が2ではなく、3になる作品です。片方だけ読んでも楽しめるけど、2冊読んで視点の食い違いを楽しんでほしい」
 1983年に東京から軽井沢へ移住。『戸隠伝説殺人事件』の取材帰りに通った軽井沢で、同行した夫人の早坂真紀さんが、芽吹きの美しさと鳥たちの囀りに魅了されたのがきっかけだった。
 「最初の冬は、零下20度の日が続いて、えらいところに来たなと思いました。今は家とマンションがいっぱい建って、賑やかになりすぎたかなという印象ですが、軽井沢生活には満足しています」
 昼間は趣味の囲碁の対局で、週3回は公民館へ足を運ぶ。ワープロに向かうのは、毎夜22時から26時まで。来春刊行が予定される、ドイツや軽井沢などが舞台の次回作を目下執筆中。
 内田さんと浅見の二人三脚の旅からまた一つ、新たな物語が生まれようとしている。
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