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軽井沢新聞 スペシャル

127年目の軽井沢

Vol.9 最終回

(前号までの内容)
木の伐採の際、面積によっては植栽計画書と共に町役場へ届け出ることが義務づけられている。しかし、計画書通りに実行したかのチェックは行っていないと担当者。また、町民が要綱の内容をよく理解していないという問題もあった。
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軽井沢の原点を考える『軽井沢ショー祭』
 連載を8回続けて来たが、その中で、様々な問題点が浮かび上がった。
 軽井沢自然保護対策要綱(以下、要綱)があっても、軽井沢の自然環境が悪化するのは、チェック態勢がないことに加えて、要綱の曖昧な表現にも原因がある。「できるだけ~する」「保護に努める」「自然景観に調和させる」では基準がはっきりしないので、「できるだけそうしてください」という指導しかできない。その点「高さ10m以下」「後退5m」とはっきり数字を出しているものはわりと守られている。曖昧表現を直さない限り、適当に解釈され守られない。「要綱は担当課長の解釈で変わることも多い」と、ある不動産業関係者は言う。大事な町の要(かなめ)であるなら、解釈自由な曖昧表現でなく、はっきり書く必要があるのではないだろうか。町民の多くが要綱を理解していないのも問題だ。町はもっと、町民に知らせる方法を考える必要があるだろう。
 この夏、藤巻町政としては初めて、軽井沢町の長期振興計画を発表した。「当町がめざすまちの姿は美しい自然そのもの(略)。きよらかな風とさわやかな空気、四季折々に魅了する景観形成こそが軽井沢の財産です」と基本理念を掲げている。これこそまさに自然保護対策要綱を作った先人たちの考えそのものである(vol.4参照)。藤巻町政が本当に「まちの姿は美しい自然そのもの」と思うなら、まず、要綱をしっかり守るよう、チェック機能のある態勢を整えてほしい。道路沿いの木が簡単に切られ、たやすく皆伐され「魅了する景観形成」を壊すメッシュ方式は基本理念に反するので、すぐに止めるべきだ。
『軽井沢自然保護対策要綱』は今後、どこへ行くのか。時の流れによって都合のよい解釈をされ、チェックする人もなく、名前だけの要綱になってしまうのか。それとも、先人たちの精神をつらぬいて軽井沢の指針としていくのか。要綱が向かう方向によって、軽井沢が別荘地としてのクオリティを落とすか、維持できるかが決まると言っても過言ではない。  
  
広川小夜子

今回で、一旦終了します。「128年目の軽井沢」に向けて、軽井沢自然保護対策要綱はどこへ行ったらいいのか、皆様の意見を募集します。ご意見はEメール、FAX、郵送で。
※過去の記事は下記のバックナンバーからご覧いただけます。

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