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軽井沢新聞 スペシャル

読書の秋 いま読みたいこの1冊

軽井沢にゆかりのある作家の最新刊に、書店スタッフ一押しの一冊も。読書の秋を満喫しよう。軽井沢新聞社では毎週金曜10時から18時まで、「金曜日の本屋」を営業中。
■軽井沢ゆかりの一冊
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『ラヴィアンローズ』
 庭で薔薇を育てながら夫と暮らす、フラワーアレンジメント講師の咲季子。年下のデザイナー・堂本との恋をきっかけに、夫の異常な支配に気づく。大切なものを守るため、彼女は「あること」を行う。軽井沢在住作家・村山由佳さんの最新刊。
<著者コメント>
 編集者に「私は本当の殺意を抱いたことがある」と話したことから、この小説は生まれました。主人公が人を殺める場面を書いたのは初めてです。咲季子は堂本と恋に落ちたことで夫のモラハラに気づき、取り返しのつかない道へと踏み込みますが、自らの意志でそれを選んだという意味では自由なもの。読者の方が物語を読むことで自分の問題に気づいたり、前向きな気持ちになって頂けたら嬉しいです。


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『地域福祉源流の真実と防災福祉コミュニティ』
川村匡由 大学教育出版 定価1800円(税別)
<著者コメント>
 30年前、北軽に山荘を建てて以来、調査研究してきた結果、地域福祉の源流は明治・大正期の社会事業ではなく、この浅間山の「天明の大噴火」の復旧・復興こそと痛感しています。そこで、現代人はこれを教訓に政府、自治体、国民、NPO、企業が一体となって災害対策に取り組むべきです。
【プレゼント情報】抽選で10名の方に同書をプレゼント。申し込みは軽井沢新聞社(Mail : info@karuizawa.co.jp)まで。





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■あのお店のおすすめ本
『つるとはな』
つるとはな 定価1300円(税別)
 「人生の先輩に聞く」をサブコピーに2014年創刊、現在3号が発売中の雑誌。「Ku:nel」創刊者で元マガジンハウスの岡戸絹枝さんが編集長を務め、いきいきと年齢を重ねる著名人や市井の人々のインタビューなどを紹介している。「雑誌ですが、一冊の本のようにゆっくりと読みたくなりますね」とカウントブックス店長の三石さん。 (カウントブックスTEL0267-42-1376)





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『はんしろうがないた』
せなけいこ グランまま社 税別800円(※古本)
 『ねないこだれだ』(福音館書店)や『おばけのてんぷら』(ポプラ社)などで知られる、絵本作家で児童出版美術家連盟会員のせなけいこさんによる一冊。背中が半分白いうさぎの「はんしろう」が、嫌いなシャンプーを克服するおはなし。「せなさん独自の、貼り絵を使った手法で描かれています。表情がやわらかくて可愛らしいですよ」。 (コトノイトTEL0267-41-4112)

Karuizawa Report 三善里沙子(エッセイスト)

この夏の軽井沢は

mitsui_012.jpg 三井別荘
 軽井沢に来るといつもホッとする。それは、豊かな自然に包まれると共に、子どものときからの過去が、タイムカプセルを開けたときのように思い出されるからだ。
 この夏の軽井沢は、雨の日が多かったが、目に見えてさまざまな変化もあった。
駅からロータリーに向かうと瀟洒な建物が!カフェレストランが併設されたホテル、ルグラン。ホテル音羽ノ森の前も、新しくホテルがたつ模様。素敵な勢いはちよっと嬉しい。
 いっぽう、中軽井沢に向かう道沿いのマツヤは、この夏で店じまい。来春、デリシアとしてオープンするという。最終日の閉店間際に行ってみたら、店長さんはじめスタッフの皆さんが手を振ってくれた。
 かつて平安堂とマツヤの灯りで明るかった道も暗くなり、寂しさを感じる今日この頃。来春のオープンが待たれるが、平安堂の後はどうなるのだろうか。軽井沢に本屋さんが一軒もないのは残念だ。中軽井沢の駅に隣接した図書館は素晴らしいが、新刊を手にすることができない街はあまり文化的とはいえないように思う。
 文化といえば、工事が終わった軽井沢中学校の造りは豪奢でモダンである。こんな素敵な校舎は、きっといい影響を生徒たちにもたらすだろう。14年に開校したインターナショナルスクール「ISAK」の今後も楽しみ。
 国際交流がそして人間関係が、基本ベースにある軽井沢、また何らかの形で国際交流パーティも復活して欲しい。
 日本にも外国にも、魅力的なリゾートは多々あるが、軽井沢の一番大きな魅力は、自然と共に文化、歴史と共に人なのではないかと思う。
 私が非常に良心的だと感心していた和と洋の、流行っていた人気飲食店が今年、二軒なくなった。コミュニティスペースが失われ残念。一軒は家庭の事情で、またもう一軒はなんと若いマダムが急逝されたのだ。予期せぬ方が亡くなることは本当に哀しい。ここのところ連絡が取れなかったシックな布工芸作家の藤木結花さんが、春に亡くなられたということを聞きショックであった。
 軽井沢に来ると、春には八重の桜が、夏にはツユクサやミズヒキ草などが毎年出迎えてくれる。毎年花は咲くけれども、毎年同じ人に会えるとは限らないのだ。
 ところが、さらに古い思い出になると、その方たちが、軽井沢の守護神として、空気の中に溶け、軽井沢を守ってくれているような気がする。
 私がお会いしていた方だけでも、たとえば中村真一郎さん、辻邦生さん、堤清二さん、朝吹登水子さん、そして堀多恵子さん......、軽井沢が大好きだったその方たち。やはり軽井沢を愛した叔父、三善晃も、旧軽井沢の墓地に眠るが、不思議に軽井沢は、過去と現在がらせんのようにリンクするようだ。
 そうそう、かつて何気なく外観から空想し、在りし日の豊かさを想像していた朽ちた別荘は、あの三井家の広岡浅子ゆかりのものであった。今は、軽井沢総合研究所の限定ツアーで見学もできる。
 甘き香りのベルエポック、軽井沢に来ると、そんな時代の残り香がときおりたちのぼり、少々苦い現実の中でも幸いを感じられるのだ。

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