西武ホールディングス傘下のプリンスホテルが経営する、軽井沢町千ヶ滝の「軽井沢スケートセンター」と「軽井沢千ヶ滝温泉ホテル」の2施設が、3月31日の営業を最後に閉鎖した。施設の老朽化と利用者の減少による採算の悪化が閉鎖理由。施設跡地の約10万平方メートルは、売却せずに同グループで再開発する予定だが、事業内容は未定。スケートセンター敷地内にある入浴施設「千ヶ滝温泉」は、4月以降も引き続き営業する。
約80名いた従業員のほとんどは、4月中に軽井沢プリンスホテルへ異動。同グループ他事業部への異動者や退職者も数人いる。 同ホテルで10年間勤務したフロント担当の原田洋祐さんは、4月より同グループ不動産事業へ異動が決まっている。「まだ実感が湧いてこない。この先もずっと続いていくものだと思っていたので、寂しい限りです」
軽井沢スケートセンター営業最終日の31日、県内外の観光客や地元のスケート愛好家ら約100名が最後の滑りを楽しんだ。奥さんと子ども2人で訪れた埼玉県羽生市の会社員男性は、「軽井沢に1泊2日で、初日にスキー、2日目はスケートを楽しむのが春休みの恒例だった。来年からどうしようかな」と話していた。
軽井沢スケートセンターはグループの元オーナー堤義明氏が企画し、1956年1月にオープン。近年は通年で利用できる町内唯一のスケート施設として、地元のアイスホッケーチームらの練習場所にもなっていた。軽井沢千ヶ滝温泉ホテルは1977年7月の開業で、全178室あった。