4/30 大賀ホール5周年記念

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矢ヶ崎にある大賀ホールがこの春に5周年を迎え、4月29日から開館5周年記念の音楽祭が行われている。初日は大賀ホールの寄贈者である大賀典雄さんの指揮により、東京フィルハーモニー交響楽団がベートーベンの「田園」と「英雄」を演奏した。今年80歳になる大賀さんは黒のタキシードに身を包み、凛とした姿勢で約2時間半に亘って、力強く、そして時に優雅にタクトを振った。「英雄」の壮大なフィナーレの後、会・?は割れんばかりの拍手に包まれた。指揮台から笑顔で会・?を見渡した大賀さんは「皆さんのよく知っている曲をアンコールに演奏します」と語ると、「美しき青きドナウ」、「ラデッツキー行進曲」の2曲を指揮。アンコール曲が終わり、大賀さんが退・?した後も、会・?には温かい拍手が鳴り響いていた。

 コンサート終了後、5周年記念のレセプションがホテルマロウドで開催された。オープニングには、軽井沢少年少女合唱団が透き通るような歌声で合唱しながら登・?するサプライズ。大賀ホール開館と同時に発足した合唱団は、この5年間の成果を披露した。挨拶に立った大賀さんは「今日のコンサートに来てくれた人の7割は新幹線を使って都市部から来ていると思います。このホールは軽井沢縺 けでなく、日本のホールになりました。実際に作ったのは800席ですが、もう少し大きくしてもよかったかな。今日のコンサートでも、切符がもっとないかと多くの人に聞かれて、どこかぶち抜いて席を作ろうかと思ったほどです」と冗談を交えて語った。財団法人軽井沢大賀ホールの理事長を務める佐藤雅義軽井沢町長も「大賀ホールは稼働率80%という日本でも数少ないコンサートホールの一つ。軽井沢にも音楽を楽しむ邏 地が出来た。軽井沢から世界の音楽家を目指す人も出てきて、軽井沢から世界へ音楽を発信したいという大賀さんの希望が叶いつつある」と改めて大賀さんの活動を称えた。

 また会・?には、翌日30日のコンサートで指揮をするシェレンベルガーさんも出席した。オーボエ奏者でもある同氏は大賀さんが企画した国際オーボエコンクールの審査委員長を務めている。過去2回の大会が軽井沢大賀ホールで行われ、世界中からオーボエ奏者が集まった。シェレンベルガーさんは「オーボエを日本に紹介する機会を与え、それをサポートしてくれる大賀さんに感謝しています。明日、私も“ウインナーワルツ”を演奏しますが、大賀さんと同じくらい上手くやってみせますよ」と笑顔で語った。

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