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新事業創出全国フォーラ 開催 出井伸之さんら軽井沢について討論

2012年10月17日 14:43

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 全国の中小企業の経営者らが集まり、新たな事業展開を模索する「第8回新事業創出全国フォーラ in長野 世界から長野へ」が10月16日、軽井沢プリンスホテルで開かれ、軽井沢ゆかりの3人によるパネルディスカッションがあった。

 パネラーは、クオンタ リープ代表取 役で軽井沢に別荘がある出井伸之さん、2014年秋に開 する「インターナショナルスクールオブアジア軽井沢」の設立準備財団代表理事の小林りんさん、藤巻進軽井沢町長の3人。小布施 代表取 役の市村次夫さんがコーディネーターを務め、「まちに必要な賑わいとは『どうする日本の地方都市』」をテーマに討論した。

 出井さんは現在の軽井沢について「経済的成功を求めすぎている。賑わいが町を駄目にすることもある」と 告し「東京の真似ではなく、個性を生かした町づくりが大事」と続けた。また、軽井沢の夏の渋滞について話が及ぶと、出井さんは「電気自動車以外は通行を規制し、自転車と歩行者がもっと通りやすい道を整備してはどうか」と提案。すると、小林さんも「瞬間的に観光客は減るが、町の価値を上げていくことにつながるかもしれない」と応じた。

 さらに、出井さんは軽井沢の問題点として「別荘に来る人と町の人とがあまりに分断されている」ことを挙げ、「双方が集まって、町づくりなどについて話し合える仕組みがないと、ユニークな求心力のある町にはなれない」とした。一方、藤巻町長は「別荘住民の意見を反 させる制度は必要 と思う。実現できるかわからないが、役 内に別荘課の設置が必要 と感じている」と話していた。

「第8回新事業創出全国フォーラ in長野」は独立行政法人中小企業基盤整備機構関東本部などが主催し、約350人が参 した。パネルディスカッションのほか「潮流激変時代の起業家的視点」と題した、東京大学名誉教授・月尾嘉男さんの基調講演などもあった。

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