ありがとう、さようなら クマ対策犬ブレットのお別れ会

 NPO法人ピッキオは6月23日、4月に9歳で急性骨髄性白血病のため急死した、軽井沢町のクマ対策犬、ブレットのお別れ会をピッキオビジターセンターで開いた。野外に設けた祭壇には、ブレットの遺影と首輪やリードが飾られ、多くの地元住民や観光客らが参列し、ブレットとの別れを偲んだ。映像や写真で、ブレットの活動を伝えるコーナーも設けた。

 ブレットはアジア初のクマ対策犬として、生後半年で2004年にアメリカから軽井沢へ。クマ対策チームの田中純平さんと公私ともに活動。クマの目撃情報があった場所で追い払いを438回行い、パトロール、小学校のレクチャーなどでも活躍。住宅地や商業地でクマの目撃情報の減少に貢献した。
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 祭壇の前に立ち、参列者を迎えた田中さんは、お別れ会を振り返り「改めて多くの人に愛されていたことを実感した。ブレットと築き上げてきたものを、次のベアドッグに伝えていきたい」。ご主人がピッキオに勤めていることから、ブレットとも交流のあった大塚杏子さんは「会いにいくといつも優しく迎えてくれた。活動の様子を写真などで見て、賢い犬だったと改めて思い知りました」と話していた。

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