「何食べたかな?」西部小学校4年生、クマのフンを調査

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 熊対策や調査に取り組むピッキオは10月15日、特別講座「“ウンチ”から見えるクマと森とのつながり」を軽井沢西部小学校で開いた。ピッキオのメンバー、田中純平さんと玉谷宏夫さんとともに、4年生の43人がフンの内容物を調べ、熊がどういう食べ物のある森を好むか学んだ。

 児童は8つのグループに分かれ、田中さんらが5月から10月にかけ、町内各地で採取した別々のフンを調査した。フンを入れたザルに水をかけてほぐし、残った内容物をピンセットで拾い上げ分類。熊の食べ物リストの写真と照らし合わせ、特定した内容物を黒板に書き出した。

 4〜5月のフンからは葉っぱや枝、虫、7〜8月はミズキやチョウセンゴミシ、10月はクリやドングリ、種子などが見つかった。田中さんは「フンの中の種から芽が出て木に育つ。熊には種や木の実を運んで、森を作る役割もある」と、熊と森が密接に関わっていることを伝え、最後には熊のフンから見つかった種子を、グループごと植木鉢の土に植えて講座を終えた。

 児童の児玉夏陽君は講座終了後「種や草をピンセットで拾い上げる作業は大変だった。植えた種から芽が生えてきたら嬉しい」と話した。講座を受けた4年生は18日に、小学校近くの森の中で熊の痕跡探しや食べ物の調査も行う。

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