朗読ボランティアグループ、聞く「広報かるいざわ」制作へ

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 軽井沢町で活動する朗読ボランティア「オオルリ」が、視覚障害者など活字を読むのが困難な人向けに、町発行の「広報かるいざわ」を読み上げるCDを制作している。4月から1年間は実験的に取り組み、利用者の声などを聞きながら、2015年4月の本格導入につなげる。

「広報かるいざわ」は毎月1日に町が発行する広報誌。メンバーの中から5人ほどが、一人6〜7ページずつを担当し録音する。完成したCDは、毎月5日までに軽井沢町役場、中軽井沢図書館に納品。貸し出しは行わず、その場で聞けるようにし、設置場所は随時増やしていく予定だ。

 メンバー7人が3月30日、中軽井沢図書館の多目的室に集まり、デジタル録音機の使い方を学び、「広報かるいざわ 4月号」を録音した。普段は、小説やエッセイなど感情を豊かに表現する朗読に取り組んでいることもあり、担当したメンバーからは「事務的にはっきり喋るのは意外と難しい」「録音していると思うと緊張する」などの感想が聞かれた。同会の代表、池富美子さんは「たった一人でも、CDを必要としてくれる人がいるといい。要望があれば、録音図書の制作にも取り組みたい」と話していた。

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