岩手県大槌町長が軽井沢へ 復興支援への謝意、まちづくりへの思い語る

 職員を派遣するなど、軽井沢町が継続支援を続けている東日本大震災の被災地岩手県大槌町の平野公三町長と土澤智総務課長が10月28日、軽井沢町役場を訪れ、藤巻進軽井沢町長らと懇談した。平野町長は、8月の大槌町長選で現職ら2人を破って初当選。町長就任後初めて、軽井沢町を訪問した。軽井沢町の支援に感謝の言葉を述べ、まちづくりにかける思いなどを語った。

 震災時、大槌町総務課主幹だった平野町長は旧庁舎で被災。津波で亡くなった町長に代わり町長職務代理者も務めた。これからの大槌町について「住民によるまちづくりを標榜しているので、私たちが現場に出向き、住民の様々な思いを肌で感じることが一番。個別課題が地域課題に繋がっていく」と強調した。

 大槌町では人口の4分の1にあたる約3300人(9月30日現在)が、現在も仮設団地で暮らす。「仮設住宅から皆さんが脱出したときが復興宣言と考える。町外、県外で暮らすみなし仮設住宅の入居者も戻ってこれるよう働きかけたい」と話した。
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 他に、託児所の働き手が少なく0~3歳の待機児童が増えていること、約1000戸に増える災害公営住宅の維持管理などを課題に挙げた。両町の小中学生の相互交流が続いていることについて、藤巻町長は「普段の教育とは違う、生きた教育を経験させてもらっている。大槌町からは頂いている部分も大きい」と話した。

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