軽井沢高生が全20日の就業訓練、町立図書館やホテルで

 軽井沢高校は6月から、長野県内高校の普通科としては初めて、生徒が地元企業に出向いて実践的な業務を体験するデュアルシステム(長期就業訓練)を開始する。5月25日、同システムを選択した3年生の生徒17人と保護者、依田彰校長がそれぞれの受け入れ先の企業・施設と協定を結ぶ調印式があった。依田校長は「実習を通じて改めて軽井沢の良さや魅力を認識し、やがて地域に貢献する人物に育ってほしい」と期待を込めた。

 生徒を受け入れるのは軽井沢町の施設(中軽井沢図書館、軽井沢歴史民俗資料館)、ホテル(東急リゾートサービス、音羽ノ森、プリンスホテル)、中軽井沢郵便局、サンファーム軽井沢、佐藤肉店、草軽交通の11カ所。生徒は6月3日から12月9日の間で全20日、主に金曜日の午後に各企業へ出向き実習を受ける。業務に必要な知識や技能を学び、社会人としての資質を磨く。

 企業の代表としてあいさつした、ホテル音羽ノ森顧問の土井宏純さんは「辛いこともあるかもしれないが、この経験は人生の糧になり宝物になる。自分らしい姿をそれぞれの職場で表現してほしい」と生徒に向け話した。

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 ホテルのフロント業務に興味があり、東急リゾートサービスで実習する藤巻菜央さんは「楽しみだが不安な部分もある。お客さんとのコミュニケーションの取り方、接客態度を身につけたい」。草軽交通で実習する、製造業への就職を希望する南口彰歓君は「機械の手入れや掃除の仕方などを学びたい」と力を込めた。

(写真:協定書にサインする生徒と保護者、企業の代表者)

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