


各地の導入事例や効果を報告、町内2つの交差点見学も
ラウンドアバウトサミット
ラウンドアバウト(環状交差点)の普及を目的にした「ラウンドアバウトサミット」が10月25、26日、軽井沢大賀ホールなどで開かれた。全国16市町からなる普及促進協議会が主催。2013年から毎年開催し、軽井沢町では初めて。全国の自治体関係者ら約600人が参加した。
25日、警察庁や国土交通省、軽井沢町の関係者による講演、5つの自治体による取り組み報告などがあった。ラウンドアバウトは14年9月の道路交通法改正以降、各地で整備され、9月末時点で30都府県78カ所で運用されている。
軽井沢町総合政策課都市デザイン室参与の横島庄治さんは、六本辻ラウンドアバウトについて、「苦しい所にはめ込んだが、予想外に辺りの風景とマッチした」と、景観形成の面で大きな効果があったと強調した。
取り組み報告で、軽井沢町地域整備課の担当者は、ラウンドアバウト運用開始後に六本辻での事故が減ったことを紹介。社会実験開始前の1年間の事故は5件だったが、12年11月から14年4月までの社会実験中は2件、正式運用が始まってから現在まではゼロだという。
26日は、町道借宿線開通にあわせ12月25日から運用開始予定の借宿ラウンドアバウトなどを見学。軽井沢バイパスに合流する手前に新設される同交差点は外径30mで、3本の道路が交わる(内一本は退出専用)。環状内の通行車両優先だが、六本辻と違い、進入時は「とまれ」ではなく「ゆずれ」の路面表示となる。
25日、警察庁や国土交通省、軽井沢町の関係者による講演、5つの自治体による取り組み報告などがあった。ラウンドアバウトは14年9月の道路交通法改正以降、各地で整備され、9月末時点で30都府県78カ所で運用されている。
軽井沢町総合政策課都市デザイン室参与の横島庄治さんは、六本辻ラウンドアバウトについて、「苦しい所にはめ込んだが、予想外に辺りの風景とマッチした」と、景観形成の面で大きな効果があったと強調した。
取り組み報告で、軽井沢町地域整備課の担当者は、ラウンドアバウト運用開始後に六本辻での事故が減ったことを紹介。社会実験開始前の1年間の事故は5件だったが、12年11月から14年4月までの社会実験中は2件、正式運用が始まってから現在まではゼロだという。
26日は、町道借宿線開通にあわせ12月25日から運用開始予定の借宿ラウンドアバウトなどを見学。軽井沢バイパスに合流する手前に新設される同交差点は外径30mで、3本の道路が交わる(内一本は退出専用)。環状内の通行車両優先だが、六本辻と違い、進入時は「とまれ」ではなく「ゆずれ」の路面表示となる。
5500人超の署名と共に提出した要求書に町が回答
樹木の原則保存を徹底、勧告も
町へ提出した要求書
1.不動産売買・建設のために樹木を皆伐し更地にすることは止める。
2.不動産売買・建設の際、道路際の樹木は残し並木道の美しさを壊さない。
3.軽井沢自然保護対策要綱の曖昧な表現は止め、はっきり表記する。伐採率を決めて自然を保護する方法を提案。
「軽井沢自然景観会議」※が「土地の売買や建設のための皆伐反対」の5585名の署名と共に提出した(前号参照)要求書に対し、9月17日付で町長から回答が届いた。その中で要求1について、町は軽井沢自然保護対策要綱や条例を遵守する協議を業者と行っているとし、今後も「宅地造成の際は現存する樹木を原則保存することを徹底し、計画内容と異なる場合は勧告する」「皆伐することなく自然環境を考慮した事業となるよう指導する」と回答。また2については「後退距離の範囲で10mを超える樹木は保存する」と回答。3については、目的や用途、周辺環境等の状況によるため「表現の見直しは難しい」として拒否した。
この回答について、ジャーナリストで軽井沢女性会の小宮山洋子さんは「皆伐することなく自然環境を考慮すると言った以上はきちんとやっていただきたい」。軽井沢別荘団体連合会代表の小林徹さんは「町が回答に基づいてしっかり行動するか監視していく。伐採率という新しい考えも前向きに検討してほしかった」と感想を述べた。環境課自然環境係長の土赤淳さんは「ご意見を参考に、今後も要綱を最大限利用して指導する」と話している。
※「軽井沢自然景観会議」(羽仁進会長、軽井沢の住民有志で署名のために組織した会)
1.不動産売買・建設のために樹木を皆伐し更地にすることは止める。
2.不動産売買・建設の際、道路際の樹木は残し並木道の美しさを壊さない。
3.軽井沢自然保護対策要綱の曖昧な表現は止め、はっきり表記する。伐採率を決めて自然を保護する方法を提案。
「軽井沢自然景観会議」※が「土地の売買や建設のための皆伐反対」の5585名の署名と共に提出した(前号参照)要求書に対し、9月17日付で町長から回答が届いた。その中で要求1について、町は軽井沢自然保護対策要綱や条例を遵守する協議を業者と行っているとし、今後も「宅地造成の際は現存する樹木を原則保存することを徹底し、計画内容と異なる場合は勧告する」「皆伐することなく自然環境を考慮した事業となるよう指導する」と回答。また2については「後退距離の範囲で10mを超える樹木は保存する」と回答。3については、目的や用途、周辺環境等の状況によるため「表現の見直しは難しい」として拒否した。
この回答について、ジャーナリストで軽井沢女性会の小宮山洋子さんは「皆伐することなく自然環境を考慮すると言った以上はきちんとやっていただきたい」。軽井沢別荘団体連合会代表の小林徹さんは「町が回答に基づいてしっかり行動するか監視していく。伐採率という新しい考えも前向きに検討してほしかった」と感想を述べた。環境課自然環境係長の土赤淳さんは「ご意見を参考に、今後も要綱を最大限利用して指導する」と話している。
※「軽井沢自然景観会議」(羽仁進会長、軽井沢の住民有志で署名のために組織した会)
希少植物保全に向けた調査、外来種駆除など評価
サクラソウ会議、信州エコ大賞
軽井沢町花のサクラソウをはじめ、生物多様性の保全に取り組むボランティア「軽井沢サクラソウ会議」が、環境保全に貢献した県内の個人、団体、企業を表彰する「第20回信州エコ大賞」に選ばれた。町全域でのサクラソウの生息地調査、アレチウリやオオハンゴンソウなどの外来種駆除、里山整備活動などの取り組みが評価された。
サクラソウ会議は2000年に発足し、現在会員は約80人。今年は町環境課とともに、環境省レッドリスト絶滅危惧種1A類(野生での絶滅の危険性が極めて高い)指定のヤマタバコの自生状況を調査し、花茎がついた状態で1600株ほどを確認した。
発足当初からの中心メンバーで事務局長の今城治子さんは「軽井沢は希少な植物が沢山ある珍しい町。絶滅しそうな植物を優先的に、現状を調査していきたい」と語った。同会議では、メンバーの高齢化が進んでいることもあり、若い世代の加入を呼びかけている。
サクラソウ会議は2000年に発足し、現在会員は約80人。今年は町環境課とともに、環境省レッドリスト絶滅危惧種1A類(野生での絶滅の危険性が極めて高い)指定のヤマタバコの自生状況を調査し、花茎がついた状態で1600株ほどを確認した。
発足当初からの中心メンバーで事務局長の今城治子さんは「軽井沢は希少な植物が沢山ある珍しい町。絶滅しそうな植物を優先的に、現状を調査していきたい」と語った。同会議では、メンバーの高齢化が進んでいることもあり、若い世代の加入を呼びかけている。
「普段から準備を」浅間山噴火想定し防災訓練
軽井沢町は10月27日、防災訓練を開き34団体から900人が参加した。町役場では、浅間山の活動が活発化・噴火した想定で、情報伝達の手順などを確認。風越公園総合体育館では、集まった住民らが心臓マッサージやAEDの使い方、目や足が不自由な高齢者や車イス利用者の誘導方法を学び、災害時に有効な伝言ダイヤル171のサービスも体験。駐車場では軽井沢消防署救助隊による、車両に閉じ込められた負傷者の救出訓練や、軽井沢町消防団による林野火災の消火訓練もあった。
「G20給食」提供開始、初日は中国
来年6月に軽井沢で開催されるG20関係閣僚会合の参加国にちなんだ献立を提供する「G20給食」が10月から町内の4つの小中学校、4保育園で始まった。同会合を各国の食文化を通じて身近に感じもらいたいと軽井沢町が企画。軽井沢西部小学校の初回メニューは、中華料理の春雨スープや口水鶏(よだれ鶏)、きゅうりの中華和えが並んだ。同小学校5年竹組の川上まりあさんは「口水鶏はごまの味がして美味しい。他の国の食べたことのない料理も食べたい」と笑顔で話した。G20給食は来年5月まで提供される予定だという。


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