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英語でホテルやレストラン紹介 軽井沢高生が本作りに奮闘

2012年07月27日 14:37

 通訳やガイドツアーなどを行う「軽井沢ガイドサービス(KGS)」が年内の出版を目指す、軽井沢のお店を英語で紹介するガイド本の製作に、軽井沢高 の生徒3人が奮闘している。KGSが2007年より受け入れている長期インターンシップの一環で、生徒は放課後や休日を利用し6月から11月まで本製作に携わる。

 生徒はいずれも国際文化科3年生で、村松小百合さん、渡邊愛さん、大泉舞さんの3人。本に掲載する各店から寄せられた紹介文やサービス内容を英語に翻訳。KGSの永島千絵さんが添削し、アドバイスを受けながら、翻訳文を完成させていく。月1回は会社に足を運び、パソコンへの打ち込み方なども一緒に学んでいる。
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 7月25日、事務所を訪問し翻訳文をパソコンに打ち込んでいた生徒の一人、村松さんは「翻訳以外にも、覚えることがたくさんあって勉強になる。将来は英語を生かした職業に就きたいので、ここでの経験を生かせられたらいい」。永島さんは「3人とも希望して来ている けあって意識が高い。英語力に え、社会人に必要な基礎的なことも学んでもらえたら」と話している。

 ガイド本は町内や近郊のホテルやレストラン、ショップ、美術館など約90件を掲載し、年内の出版を目指している。

新 舎は省エネに配慮、災害時は防災 点に 町が中学 建て替えの説明会開く

2012年07月26日 15:23

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 老朽化のため、早期実現を望む声が多かった軽井沢中学 の建て替えについて、軽井沢町教育委員会が7月末、建設工事基本設計の説明会を、保護者と住民向けにそれぞれ開いた。

 説明によると、着工は2014年6月で、現在の中学 敷地内に建設。仮設 舎は建てず、新 舎完成まで既存のものを利用する。まず、現在のプールなどがある一帯で新体育館の建設にとりかかり、続いて、社会体育館を解体した跡地を含む 所に、新 舎を建てる。新体育館は2015年6月、新 舎は2016年4月の利用開始を目指す。その後、既存 舎を解体した跡地にグラウンドを整備し、2016年12月末までに全ての事業を完了させる。

 計画では、 舎棟は鉄筋コンクリート3階建てで延床面積は8928㎡、体育館棟は2階建て4177㎡。 舎はL字型に繋がっていて、普通教室は1学年6クラスずつの計18教室で、窓はすべて南向き。災害時に地域の避難所として体育館を使えるよう、炊き出しができる給食調理室や自家発電設備、備蓄倉庫などを館内に設置する。また、屋 に太陽光発電パネルを設置し、照明にはLEDを採用、冷暖房の一部に地中熱を活用するなど、省エネに配慮した設計。 現段階での総事業費は約40億円。

 7月25日夜に行われた住民説明会は、12人が訪れた。参 者からは「社会体育館の駐車 で工事が始まると、送迎の自動車はどこに停めたらいいか」「体育館や 庭が使用できない時期の対応は」「設計図にプールがないが、どうするのか」などの質問のほか、「中学 の敷地内にバス停を設けたらどうか」などの提案もあった。
 
 質問に対し担当者は「工事期間中の送迎は、町役 や軽井沢病院の駐車 を利用してほしい」「体育館、 庭が使えない時期は風越公園の施設を利用し、送迎の方法についてはこれから検討する」「プールは新設せず、風越公園にできる通年型のプールを使用する」と回答していた。

40人が江戸時代の 好で行列 しなの追分馬子唄道中開催

2012年07月23日 13:21

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 江戸時代の 好に扮した地元住民らが行列を作って追分宿を練り歩く、「第27回しなの追分馬子唄道中」(同実行委員会主催)が7月22日行われた。馬に乗った代官や武士のほか、走ってチラシを配る飛脚など約40名が行列を作り、写真を撮る観光客らで賑わった。

 行列は大浅間火煙太鼓の演奏を合図に、浅間神社を出発。「追分節保存会」メンバーが唄う馬子唄が響く中、かしわ屋で折り返し、休憩をはさみながら約2時間かけて往復した。

 東京から御代田町に昨年引っ越し、夫婦で初めて見学に訪れたという 藤けい子さんは「馬が街の中を歩くのは、なかなか見ない光景なので新鮮。風情があっていい」と話していた。

軽井沢町内で初めて 中軽井沢区が自主防災組織を結成

2012年07月20日 15:56

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 地域住民が連携し災害発生時の被害を最小限にとどめようと、中軽井沢区が自主防災組織「中軽井沢区自主防災会」を結成し7月20日、軽井沢町より認定書が交付された。自主防災組織の認定は町内で初めて。

 会長に中軽井沢区長の中嶋 利さんが就任し、区内から選ん 防災委員を「総務」「情 」「消火」「救出・救護」「避難誘導」の5つの班に配属。平常時に防災や応急手当の知識普及、情 伝達体制の確立、避難 所の周知に務め、訓練も実施していく。
 
 同組織が主催し、10月8日には中軽井沢区防災大運動会を狩野公園で開催する。チー に分けて、バケツ運搬リレーなど災害時にも役立つ競技を行い、昼食は炊き出しの訓練も兼ねる。

 中軽井沢区は町内で最も多い約5000人が暮らしているが、区に所属している町民はそのうちの約65%。中嶋会長は「区に入っていない人にどう情 を伝えるか、これから考えていきたい」と課題を挙げる。また、認定書を手渡した藤巻進町長は「中軽井沢区に続き、自主防災組織結成の動きが他地区にも広まるといい」と話していた。

大河ドラマの題字でも注目 女流書家の作品46点展示

2012年07月13日 14:14

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 NHK大河ドラマ『平清盛』の題字を揮毫した女流書家・金澤翔子さん(27歳)の作品展「清冽な息吹 金澤翔子 渾身の書」が、軽井沢現代美術館で開催されている。金澤さんは生まれてすぐにダウン症と診断され、5歳より書家である母、金澤泰子さんに師事し書道を始めた。今展では、10歳のときに揮毫した「般若心経」や宮沢賢治の詩「雨ニモ ケズ」全文のほか、「夢」「笑」「光」「花」の漢字など、計46点を展示している。
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 企画展初日の7月1日は、金澤さん本人が来館した。100人ほどの観客が見守る中、集中のための祈りを捧げたあと、一気に、力強く「飛翔」の2文字を揮毫。「夢」という文字が好きと言う金澤さん。観客からの「夢は何ですか」の質問に「30になったら一人暮らしをします」と笑顔で応じた。金澤さんの作品について、同館代表の谷川憲正さんは「展示している他の現代美術にも けないパッションがある」と語っている。

展示は7月29日まで。入館料は一般1000円。TEL0267-31-5141

クマ対策犬の活躍描いた児童書 ピッキオが西部小に寄贈

2012年07月12日 12:00

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 軽井沢町の委託でクマの管理を行うNPO法人「ピッキオ」の田中純平さんと、クマ対策犬・ブレットの活動をつづった児童書「クマを追え!ブレット」(学 パブリッシング)が7月10日、出版された。田中さんとブレットは同日、軽井沢西部小学 を訪れ3冊を寄贈した。

 ブレットはカレリアン・ベアドッグの雄で、2004年にアメリカから軽井沢へやって来た。同書はブレットを訓練する田中さんの活動と、ブレットの成長の様子を物語形式で描いている。人里に出没したクマに“お仕置き”してから森へ返す「学習放獣」や追い払いの様子など、クマの管理方法についてもイラストとともに紹介。「臨 感があって、子どもたちにも活動の様子が伝わりやすい内容」と田中さんは話している。

 本を受け取った同 の図書委員会委員長で6年の上野美優さんは、ブレットのことを撫でて「しっかり人になついている。早く本を読んでみたい」と話していた。本は図書館に置いて貸し出しする予定で、7月中に、中部小と東部小、町立図書館にも寄贈される。販売はピッキオビジターセンターのほか、丸山珈琲ハルニレテラス店でも行っている。1260円。

辰雄ら滞在の旅館「油屋」 ギャラリーやカフェなど入り、生まれ変わる

2012年07月09日 13:46

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  辰雄ら多くの作家が滞在した追分の旅館「油屋」が、ギャラリーやカフェなどが入った施設「信濃追分文化磁 油や」として生まれ変わり、7月21日にオープンする。地元の経営者やアーティストらで設立したNPO法人「油やプロジェクト」が運営を担う。

 旅館「油屋」は1688年に開業し、脇本陣を務めた。昭和に入ると、 辰雄や立原道 ら多くの作家が滞在し執筆を行ったが、2008年に営業を終了した。同旅館の隣りで古書店を営む斎藤尚宏さんが2010年、建物が売りに出ていることを知り、知人らに相談。資金提供者が見つかり、昨年5月に買い取って改修工事を進めていた。1978年に建てられた新館は、保存状態が良かったが、1938年建築の本館は、天井や床の傷みが予想以上 ったため、オープン後も平行して改修を続けていくという。
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 館内1階はギャラリーやブックカフェ、レコード店、骨董店などに貸し出され、地元の写真家や画家の活動スペースもある。本館2階の 辰雄が執筆に使用した部屋は、そのままの状態に残し資料室として展示。5部屋は 泊まりのゲストハウスとして活用する。今年の営業は11月4日まで が、3年後を目処に通年営業を目指す。

 同プロジェクト理事長の斎藤さんは、「由緒ある建物を保存し活用することで、未来へ引き継ぎたい。人を惹き付ける企画を考え、町おこしにつなげられたら」と話している。

大賀ホール芸術監督・ハーディングさん、抱 語る 「軽井沢を音楽の街に」

2012年07月04日 18:37

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 軽井沢大賀ホールの初代芸術監督に4月より就任したイギリス人指揮者、ダニエル・ハーディングさんが7月1日、会見を行った。ハーディングさんは「『軽井沢をアジアのザルツブルク(オーストリア)のような音楽の街にしたい』という大賀さんの遺志を引き継ぎ、夢を実現させたい」と述べ、芸術監督を任された心境について、「大きな責任を感じているが、ワクワクした気持ちもある」と話した。

 ハーディングさんは世界から注目を集める、1975年生まれの音楽指揮者。2005年に来日し、元ソニー社長・大賀典雄さんが町に寄贈した同ホールを視察。大賀さん本人とも会い、交流を深めた。昨年8月には、大賀さんの追悼演奏会で指揮した。

 ハーディングさんは、同ホールの運営や自主公演の企画について監修する。契約は2年。具体的なプログラ は未定 が、「東京のコピーではなく、日本中の人が来たいと思うような、ここでしか聞けないユニークなものを考えたい」としている。
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 会見には、軽井沢大賀ホール理事長の藤巻進町長と大賀さんの妻、緑さんも同席。藤巻町長は「開館からわずか7年 が、ホールが周囲に与えた影響は量り知れない。大賀さんの夢を引き継ぎ、ハーディングさんを中心に音楽文化をさらに発展させたい」。緑さんは「(ハーディングさんの芸術監督就任を)大賀も喜んでいるはず。ホールが世界から注目を浴びて、さらに発展していくよう願っています」と話した。

 この日、ハーディングさんは、新日本フィルハーモニー交響楽団とともに芸術監督就任記念公演も行った。(公演の写真は、軽井沢大賀ホール提供)

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