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あさま山荘事件慰霊式典 殉職した2警官しのぶ

2015年02月28日 13:46

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 軽井沢町防犯組合連合会は2月28日、1972年2月のあさま山荘事件で殉職した警察官2人の慰霊式典を、現場近くの南軽井沢の顕彰碑「治安の礎」前で開いた。昨年から警察関係者以外の一般の参列も呼びかけていて、今年は約40人が出席。黙祷をささげ、顕彰碑に献花し殉職した警官をしのんだ。

 参列に訪れた馬取区の佐藤豊さんは事件当時、現場付近で土のう作りや雪かきをするなど警察に協力。「今でも当時のことを思い出す。炊き出しの料理がすぐ凍ってしまうほど寒い日だった」と振り返った。

 御代田中学3年の小井土雅佳君は、同級生の小山寛至(かんじ)君と初めて式典に参列。本であさま山荘事件について知り、どうして事件が起こったのか興味を持ち調べている。「40年経とうと遺族の方の悲しみが消えることはない。事件を風化させてはいけない」と話した。

 事件は、連合赤軍メンバー5人が1972年2月19日、人質を連れて保養所「あさま山荘」にろう城した。28日に機動隊が突入し人質を無事救出、犯人全員を逮捕。10日間の攻防で、現場を指揮していた内田尚孝警視長と高見繁光警視正と民間人1人が死亡した。慰霊式典は、事件翌年に建てられた顕彰碑「治安の礎」前で、毎年行われている。

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軽井沢町議会、聴覚障害者らに向け 議場のやりとり即文字に

2015年02月26日 14:45

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 軽井沢町議会は2月26日に再開した定例会3月会議で、議場でのやりとりを文字にし、傍聴席のモニターに映し出す「リアルタイム文字通訳」のサービスを初めて実施した。聴覚障害者や老人性難聴の高齢者に向けたもので、今年開かれる議会定例会で試験的に導入し、傍聴者の意見を聞きながら、本格採用に繋げるかどうか決める予定だ。

 同サービスを請け負うのは、軽井沢町議会の会議録作成、議会映像の配信を担当している「会議録研究所」(東京都新宿区)。東京の同社事務所に待機した速記者数人が、議場でのやりとりを電話通話で聞いて文字を入力。打ち込んだ文字データがインターネットを介して、画面に表示される仕組みだ。

 26日は、二期目を迎えた藤巻進町長の施政方針が文字通訳され画面に表示された。傍聴に訪れた軽井沢手話サークルの一人は「耳が聞こえない人には素晴らしいサービス。早口だと文字がすぐ流れてしまうので、モニターがもう少し大きいとわかりやすくなると思う」と話した。3月2日の代表質問でも、10時から2時間実施する。

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三笠ホテルロビーにあった油彩画、45年ぶりに元の場所へ

2015年02月20日 18:55

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 国の重要文化財・旧三笠ホテルが営業当時、ロビーの暖炉の上に展示していた絵画が2月20日、45年ぶりにホテルに戻った。1970年まで18年間、三笠ハウスという名称だった同ホテルの支配人を務めた山名伝兵衛から絵画を譲り受けた、山名の息子の義兄、原静夫さん(宮崎県宮崎市)が「元にあった場所に戻るのが一番いい」と、施設を所有する軽井沢町に寄贈した。

 絵画は山名自身が購入したもので、台に横たわるキジや山鳥、壁に吊るしたカモなどを描いた100号の油彩画。木製の額縁には「KOUSUKE OKAMOTO」と作者のプレートが付いている。ホテルをよく訪れ、絵画を気に入っていた原さんが、営業をやめるのを機に、妹の義父である山名に頼んで譲ってもらっていた。

 施設を管理する町教育委員会は、展示方法などを文化庁と協議し春以降、営業当時と同じ暖炉の上で絵画を公開する予定。20日、旧三笠ホテルに届いた絵画を見た教育委員会の職員は「写真では見ていましたが、実物は違う。力がある」と話していた。

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太陽光発電施設の設置基準、現行のまま「1000㎡超は計画の都度、議論」

2015年02月17日 13:19

 軽井沢町は2月16日、町内の個人が計画する1000㎡を超える新たな太陽光発電施設の設置について、軽井沢町自然保護審議会(委員20人)に意見を求めた。

 計画地は発地の集落形成地域で、敷地面積3068㎡のうちパネル設置面積は1397㎡(設置割合45.33%)。計画前は建設会社の資材置き場として使われていた。委員は計画地が特定道路から望見できないかどうかなどを町に確認。反対の意見は上がらず、設置を認める答申をした。

 地上の太陽光発電施設設置の要望が増えていることから、昨年11月の同審議会で議論された設置基準の見直しについて、町は「現行のままで様子をみる」と報告。11月の審議会では委員から「上限を定め、より厳格なものに」「一定規模以上の計画には環境アセスメントを」など基準の見直しを訴える声があった一方で、「1000㎡を超える計画については、その都度、審議会で議論すべき」という意見が多くを占めていた。

 町が2013年3月に設けた設置基準は「特定道路から望見できない場合を除き、第一種低層住居専用地域には設置できない」「保養地域では敷地境から10m後退、保養地域以外では5m後退させる」などと定めている。設置面積についての上限はなく、1000㎡を超える大規模太陽光発電施設については、同審議会に意見を聞く、としている。

 この日は他に、旧軽井沢の日本女子大学三泉寮近くのマンション計画(敷地面積2850㎡、建築面積1158㎡、地上2階建て1棟19戸)、温泉やレストラン、55室の部屋を備えた発地地区の軽井沢八風湖ホテル計画(敷地面積111512㎡、建築面積6385㎡)について、町から報告があった。

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9カ国から14種類、料理を通じて国際交流「軽井沢ポットラック交流会」

2015年02月14日 14:50

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 軽井沢町は2月14日、町内に暮らす外国籍の人が持ち寄った手作り料理を味わい交流を深める「第3回軽井沢ポットラック交流会」を町中央公民館で開いた。アメリカ、イギリス、タイなど9カ国14種類のお国料理が並び、町民ら約260人が、食事や会話を楽しんだ。

 日本でも馴染みのある韓国のチヂミ、タイのトムヤムクンのほか、「パンシット」と呼ばれるフィリピンのビーフン焼きそば、干しぶどうが入ったオーストリアのパンケーキ「カイザーシュマーレン」といった珍しい料理も並んだ。一口分ずつを小皿に盛り分け、日本語と英語でレシピを記したチラシも置いた。料理の提供が始まって1時間ほどで、全ての料理がなくなった。

 昨年開校した「インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢」の生徒8人も、二日前から準備し、当日に焼きあげたアップルパイを持参した。生徒の一人は「学校が軽井沢にあっても、地域の方と交流できる場はなかなかない。沢山話してお互いを知り合える良い機会になった」。年々参加者が増加していることから、町総務課の担当者は「来年は料理の量をもっと増やさないといけないかな」と話していた。

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御代田町長選挙の公開討論会、立候補予定者2氏が政策語る

2015年02月11日 23:37

 軽井沢青年会議所は2月11日、御代田町長選挙(17日告示、22日投開票)の立候補予定者による公開討論会をエコールみよたで開いた。会場を埋めた町民ら約300人を前に、立候補を表明している新人で前副町長の内堀豊彦さん、現職で二期目の茂木祐司さんの2氏が、町のビジョンや経済活性化など、テーマごとに考えを述べた。
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「まちづくり」のテーマでは、旧メルシャン軽井沢美術館跡地に計画されている新庁舎の建設について、両者とも言及。
 内堀さんは「御代田町の都市計画図では、工場を建てられる場所は旧メルシャン軽井沢美術館跡地の一帯しかない。シチズン時計の移転による税収の減少、医療費や介護費が増加している状況などをふまえた上で、皆さんと話し合いを持ちたい。きちんと議論をして、あとに憂いを残さないようにしたい」。茂木さんは「新庁舎の建設は、議会でも全会一致で承認されている。旧メルシャン軽井沢美術館跡地は、エコールみよたと一体的に活用でき自然環境もよい。町民が集う場として、町の防災機能をもった施設としても期待されている。庁舎を建設して残った土地に、企業を誘致するのがいいと思う」。
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 最終演説で、内堀さんは「『次世代まちづくり会議』を設置し、女性と若者の提案をもとにまちづくりを進めたい。各地区に二名程度の職員を置いて要望や課題を吸い上げるなど、対話と信頼関係を持ったまちづくりを目指す」。茂木さんは「町長として八年間、派手さは無いが、山道を一歩一歩上るような堅実な改革を進めてきた。三期目のテーマは、皆さんとともに御代田町の未来を切り拓く挑戦。激動の時代の中、今こそ未来に向けた挑戦が必要なとき」と述べた。最後には両者が握手し、選挙戦での互いの健闘を誓いあった。

(写真右上:茂木祐司さん、左下:内堀豊彦さん)

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二期目の藤巻町長初登庁「開かれた行政へ努力」

2015年02月10日 18:42

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 1月20日に告示された任期満了に伴う軽井沢町長選挙で、無投票で当選した藤巻進町長が2月10日、役場に初登庁した。玄関前で職員や町議会議員らに迎えられ、2期目の町政がスタート。就任式後、報道陣の取材に応じた。

――一期目の初登庁と気持ちの違いは。
一期目はどのボタンを押したらどう動くか、わからない部分が沢山あったが、今は朧げながら見えて来ている。職員と、より一体となってやっていけると思う。軽井沢の代表として、多くの外部の方とも接した。大きな人脈を町政に活用していく。

――就任式で、職員にどのようなことを伝えたか。
<自分が町長だったら><課長だったら>どう考え決断するか、当事者意識を持ってほしいということを話した。当事者の立場になれば、いろんな物が見えてくるし、人間的な成長を得られる。

――くつかけテラス、軽井沢アイスパーク、風越公園総合体育館と大型事業が続いた。
いずれも多くの利用者がいて、完成後にいろんな広がりを見せている。軽井沢中学校の建設で大型事業は一段落。次は施設や道路の管理、補修に予算を割かないといけない。我慢の時期かと思う。

――二期目中に実現したいことは
「軽井沢グランドデザイン」を作り、指標ができた。そこに仏を作って魂を入れるという形がこれから。もっと開かれた行政というところで、努力しないといけない。町の皆さんと話す機会を設けたい。

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町の将来像「軽井沢グランドデザイン」を受け、町内の小学3年生がLRTの模型を試作

2015年02月09日 19:47

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 軽井沢中部小学校3年の井出龍之介君が2月9日、試作した次世代型路面電車(LRT)の模型を持参し、「役場に展示していろんな人に観てもらいたい」と軽井沢町役場に藤巻進町長を訪ねた。井出君は昨年12月、町が50年・100年先の将来像を示した「軽井沢グランドデザイン」の説明会に出席。LRTが走っている俯瞰図を見て、模型を作ろうと思い立った。

 井出君は毎日、新聞に目を通し新幹線やLRT関連の記事をスクラップするほどの電車好き。2月7、8日の2日間で、初めて作ったという模型は二両編成。画用紙を切って張り合わせ、窓や乗降口を鉛筆で書き込んだ。模型を作るのに合わせ「2020年8月9日」と記した、軽井沢のLRT開業1周年の記念切符も作った。模型が完成すると、電話帳で調べた町長の自宅に電話をかけ、直接会う約束をこぎ着けた。

 模型を前に井出君は「車椅子の人のために、乗車口を地面近くまで下げた。LRTはバスよりも環境にいいし渋滞もない。変な場所に突っ込むことがなく、事故が少ない」と説明。町長は「大変頼もしい。実行したい強い思いがあれば実現するので、気持ちをどんどん膨らまして。それまでは、おじさんたちが頑張る」と応じた。町長が、しなの鉄道の観光列車「ろくもん」などをデザインした水戸岡鋭治さんの画集を「デザインの参考にして」とプレゼントすると、井出君は顔を赤くして喜んでいた。

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「軽井沢英語通訳ガイドの会」発足、引き続き会員募集も

2015年02月04日 11:39

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 地域の国際化に貢献しようと、軽井沢英語通訳ガイドの会(KGI)が2月1日、正式に発足した。月一回のペースで研修を行って技術を磨き、依頼のあった通訳の難度に応じて会員を派遣する。公共性の高い行事は無償、格安で対応。町が誘致を進める主要国首脳会議(サミット)や、国際的なスポーツイベントなどでも活動したい考えだ。

 会長を務める通訳案内士の永島千絵さんは「研鑽を積んで、高品質のサービスを提供し、外国人客が快適な滞在を送れるようにしたい」。会員は町内外の43人。大学4年生の金山のぞみさんは、アイルランドに2年間の留学経験がある。「経験を積んで、英語を地域のために役立てたい」と話していた。

 2月2日、永島さんと会員3人が藤巻進町長を訪問し発足を報告。町長は「町にとっても、非常に心強い」と応じた。

 同会は軽井沢観光会館で2月25、28日、「軽井沢英語ガイド研修」を行う。永島さんによる講義のあと、英語ガイドで万平ホテルまで歩く。両日とも同内容で、時間は13:00~16:00。参加費は会員2200円、会員以外2700円。当日も会員の募集を受け付けている。問い合わせは事務局の軽井沢ガイドサービス(TEL090-6958-3616)まで。

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