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紅葉の時期も終わり、冬に備えて森の木は葉をどんどん落とし始めました。森の中は葉が落ちることで太陽の光が奥まで差し込み、夏の頃と比べると驚くほど明るく感じられます。今回はそんな森へ出かけてみましょう。 森へはいると、キンと張りつめた空気と静けさとが体を包みます。そんな静けさの中、遠くから鳥たちの小さな声が聞こえてきました。しばらく待つとシジュウカラやコガラ、ヒガラ、またキツツキの仲間のコゲラなどの10数羽の群れが忙しそうに森を移動し、すぐそばまでやってきました。鳥たちの行動は様々で、せわしなく動き回りながら木の幹をつつくもの、地面に降りて葉を裏返しているもの、枯れたアザミに付いている小さな種を食べるもの・・・・。これから厳しい冬を乗り越えるため、彼らは一生懸命に食べ物を探しているのです。こちらが静かにしていると、鳥たちはあまり気にせずに振る舞ってくれています。川沿いに降りて冷たい水に何回も身を沈め、羽の隅々まできれいにしている姿を観察することもできました。 こんな姿が容易に見られるのも、木が葉を落とし見通しが良くなったこの季節ならではです。皆さんも温かい格好をして、鳥たちの生活をのぞきに森へ出かけてみませんか? ワンポイントアドバイス この季節鳥たちは小さく短い声で鳴くばかり。鳥の発見は、耳を澄ますことと、肉眼で動きに気付くこと。双眼鏡は鳥を見つけた後の補助として使いましょう。 |
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