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冬枯れの森。葉をすっかり落として交錯する枝を透かして、澄んだ空があります。こんな季節に森の中で見つけやすいのが、「リスの巣」や「クマだな」です。森の木々を見上げながら歩いてみましょう。
木の高いところに小枝の塊がありませんか?もしもバレーボール大のまぁるい形で薄い木の皮が絡めてあるようだったら、それはリス(ニホンリス)の巣。形が崩れておらずしっかりしていれば、今使っている巣でしょう。昼間活動するリスたちも、冬の日の午後は、体力の消耗をおさえてこの巣の中で眠って過ごしています。
一方、枯れ枝が折り重なって大きな巣のように見えるのが「クマだな」とよばれるもの。じつは、秋にツキノワグマが木に登って枝先のクリやドングリを食べた跡なのです。散策路近くで樹上に「クマだな」を見つけたら、近寄って木の幹をよく観察してみましょう。クマが登ったときにつけた爪痕がきっと見つかるはずです。
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