目に映る風景はすべて冬枯れているのに、3月に入って日差しが強まるとともに軽井沢もどこか春を感じるようになりました。寒さがほんの少し和らいで真っ先に春めきだしたのは、森の小鳥たちです。小鳥たちの動きにいつもよりちょっと注意深くなって春の訪れを感じてみましょう。


シジュウカラ






コガラ

 外に出てみると、よく澄んだ鳥の声がしていませんか?「ツーピーツーピーツーピー」「ヒホー・ヒホー・ヒホー」「チチピチチピチチピ」これらは順にシジュウカラ、コガラ、ヒガラのさえずりです。彼らは軽井沢の森に一年中見られる野鳥です。このような鳴き声(さえずり)は春から夏にかけて出す声で、主にオスがメスに「結婚しようよ!」と言っていたり、他のオスに「ここは僕の場所だぞ」となわばり宣言するためだと言われています。森にさえずりが響くようになったら、彼らが恋の季節を迎えた証拠です。
 春への動きの現れは、さえずりばかりではありません。森でシジュウカラなどの小鳥たちに出会ったら、2羽で行動していないか見てみましょう。秋から冬にかけて10羽くらいの群れで過ごしていた彼らも、近頃は群れの中からオス・メスのペアができはじめているのです。群れは徐々に解消しつつあり、仲良く2羽で餌を探す様子が見られるでしょう。
 軽井沢が芽吹きの季節を迎えるにはもうひと月ほど待たねばなりませんが、小鳥たちのこうした行動は、私たちに春の訪れを告げています。





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