待ちに待った芽吹きの季節の到来です。軽井沢ではこれから約ひと月かけて、草木が次々と芽吹いてゆきます。新しく生まれてくる花や葉はどれも柔らかく、優しい淡い色ばかり。今、森ではどんな色が生まれているでしょうか。


タチツボスミレ




アブラチャン




コブシ

 日当たりの良い斜面などで早くも花を咲かせたのはタチツボスミレ。タチツボスミレの花はふつう薄紫色ですが、ひとつひとつ見ていくと紅紫色から白に近い色まで変化に富んでいます。
 木々はどうでしょう。葉が出るより先に花をつけて森に彩りを添える樹木に、このあたりではアブラチャンやコブシなどがあります。アブラチャンはあまり背の高くない灌木で、透けるような黄色の小さな花をたくさん付けます。他の木々がまだ芽吹かないうちから咲くので、森の中でよく目立ちます。そして、モクレンの仲間のコブシが真っ白な花を咲かせるのは4月下旬。軽井沢もようやく春本番です。森の木々が芽吹き出し、コブシの花とともに辺りを銀色や萌葱色(もえぎいろ)に包んでゆきます。関東にほど近い軽井沢ですが、〜コブシ咲く北国の春〜の風情がここにはあるのです。
 さて、春の森で、あなたはいくつの色に出会えるでしょう。




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