新緑の軽井沢へようこそ。森の緑も日に日に濃さを増しているところです。今、軽井沢の森では、姿や声の美しいオオルリやキビタキ、クロツグミなど「夏鳥」と呼ばれる鳥たちを観察することができます。夏鳥というのは、繁殖(結婚、子育て)のために南の地域から渡ってきて春から夏を過ごす鳥のことで、秋にはまた南へ帰っていきます。さて、この夏鳥たちの美しい姿も、木の葉が茂ってしまう6月頃になると、なかなか見つからないことがあります。そんなときは、明るく響き渡る彼らのさえずりをじっくりと鑑賞してみましょう。

 さえずりは、鳥の出す声のうち、繁殖期に聞かれる比較的複雑な鳴き声のことで、メスへのプロポーズや他のオスへのなわばり宣言の意味があると言われています。森でさえずっているのは夏鳥ばかりではありませんが、今回は、姿だけでなく声までも美しいオオルリ、キビタキ、クロツグミのさえずりを紹介します。


オオルリ
オオルリ
「ヒーリーッ ポピーリポピーリ ジジッ」「ピーリーリー ジジッ」終わりにジジッと、にごった声が付くのが特徴。木の頂でさえずる。

キビタキ
キビタキ
「ポッピリリリ ポッピリリリ」と数回繰り返したり、時には「オーシーツクツク」と蝉のように鳴くこともある。中枝にとまってさえずる。

クロツグミ
クロツグミ
「キヨコキヨコ ヒーホロッヒーホロッ キョロンキョロン」などと長く朗らかな歌声。早朝には木の梢でさえずる。

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 まだ柔らかい木々の葉を透かして浴びる緑の光は、本当に気持ちのいいものです。新緑の中、夏鳥たちのさえずりに耳を傾けながら森の時間に浸ってみてはいかがですか。

 



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