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軽井沢の晩秋、最低気温が0℃を下まわる日もでてきます。吐く息も白い寒い夜、星空は澄みわたり、明日の晴天を約束しているかのようです。そんな日の翌朝は、日の出と共に起き出して、畑や草原の広がる南軽井沢、発地のあたりへ出かけてみます。大地に霜が降りて、朝日にキラキラ輝く光景が広がっているからです。
空気中の水分が、0℃以 下に冷えた物体に凍り付いてできる霜。霜の降りた世界は本当にきれいです。収穫が終わった畑のうね、刈り残されたキャベツの葉、休耕地のススキの穂、ネコジャラシ、ヨモギの枯れ草など、どれもこれもが霜で白くキラキラしています。カラカラと落ちてくる木の葉さえも・・・。
ハシボソガラスは木のてっぺんで、登ってきた太陽に体を温めます。やぶの向う、低い枝先ではモズがくるりくるりと尾羽を回し、何か探している様子。太陽が少しずつ登っていくにつれて、大地の霜も解けていってしまうと、待っていたかのように3〜4羽のキジが畑に飛び出してきました。草むらでもホオジロやベニマシコが餌を探して飛び交い出します。
11月にはこんな朝の情景が繰り返されます。そうして20日過ぎには初雪が舞い、あっという間に冬の到来となるのです。
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