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「湯川」は軽井沢町を流れる川です。湯川水系の流域面積は、町の面積の9割以 上を占めます。白糸の滝を源にする本流と、町内の森から流れるせせらぎやいくつかの支流(泥川、発地川、茂沢川など)を集めた湯川は、「千曲川」へと合流します。千曲川は新潟県に入ると「信濃川」と名前をかえて、日本海へ注ぎますから、軽井沢で降った雨や雪は、そのほとんどが、日本海への旅をすることになるのです。
そんな湯川は、名前の通りお湯が流れているかというと、そうではありません。名前は、冬に外気温との温度差で川面 から湯気がたちこめることからつきました。しかし、湯川の本流は町を流れる他の川より水温が1〜2℃高いことがわかっています。これは、川底のところどころから常に20℃位の温かい水が湧き出ているからなのです。
このように、ほんの少しだけあたたかい湯川は、そのぶん、川虫や魚が住みやすく、それを食べる鳥や獣なども生活しています。
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写真上:冬の湯川
写真下:川虫をつかまえたカワガラス
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