早朝、鳥の声で目覚めたことはありませんか?
 「ホー、ホケキョ。」しいんと静まりかえった空気に、ウグイスのさえずりがこだまします。「ホー、ホケキョ。」春眠暁を覚えずといいますが、ウグイスの声で目覚めると、春が来た幸せをしみじみと感じつつ、もうひと眠りしたくなります。
 ゴールデンウィークの頃には、春から夏を軽井沢で過ごす「夏鳥」が南から続々と渡ってきます。そうすると、いつもと違う鳥の声がして目覚めることがあります。「キョロン・キョロン・ツリー。」時計を見ると午前4時。外はようやく空が白み始めたばかり。なんと早起きな鳥でしょう! 声の主は、夏鳥のアカハラです。さらに、5月も後半になると、カッコウやホトトギスが渡ってきて朝から懸命に鳴きます。ホトトギスは「特許許可局」と聞きなされる鋭い声を繰り返すのですが、あまり近くで鳴かれると、あまりの騒々しさに起こされてしまいます。
 春から夏にかけては、鳥たちの素晴らしい歌声がたくさん聞かれる時期です。特に早朝はよく鳴くので、その声で目覚めることも多いでしょう。鳥たちは朝が早い、鳥を見るなら早朝だ、とはよく言われることです。でも、早朝から動き回るのがどうも苦手という方は、どうぞ布団の中でバードリスニングをお楽しみ下さい。今朝は何が一番に鳴いたか、鳴く鳥の順番は決まっているのかいないのか、そんなことに注意して聞いてみると、何か新しい発見があるかも知れませんよ。

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写真上:鳥の声が響く春の軽井沢
写真中:アカハラ
写真下:梢や枝先で鳴くカッコウやホトトギス

 

 


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