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誰でも、モンシロチョウやアゲハチョウなどを捕まえたり追いかけたりした記憶はあるでしょう? 美しい羽を持つ蝶は、とても魅力的な昆虫ですね。夏の軽井沢にもいろいろな種類の蝶が、森に草原に舞っています。そのいくつかをご紹介しましょう。
さっきから、林の縁でクルクルクルクル目が回るような回転飛行をしている蝶がいます。緑色で金属光沢のある羽を持つ、ミドリシジミの仲間です。この仲間は、日中活動を始めると2頭が回転飛行する習性があります。オスとメスが仲良く戯れていると思ってしまうのですが、じつはオス同士がなわばりを決めるために、どちらが強いかを競っているのです。
森の中の少し明るいところで、タテハチョウの仲間コミスジとすれ違いました。パタパタ・スーイスーイと滑るように飛ぶ蝶です。と思ったら、引き返して帽子や背中に止まった、ということもよくあります。せっかくですから、体つきをよく観察させてもらいましょう。おや?足が4本しか見あたらない・・・。ご心配なく。蝶の中には、一対目の足が退化して4本足に見える種類も多いのです。
一日中雨が降った翌日というのも、蝶とお近づきになれる時です。野原に行くと、お腹をすかせたベニシジミやルリシジミといった小さくてかわいらしい蝶たちが、花の蜜を夢中で吸っています。おどかさないように、そっと近づいてみてください。
蝶の種類によって特徴や生態はさまざまです。まずは蝶と友達になるつもりで、蝶の視線に近づいてみてはいかがでしょう。
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