春が遅かった軽井沢の森も、若葉色から深い緑へと変わってきました。
 その緑の中にこの時期、木の白い花が目立ちます。
 例えばミズキ。大きいものでは高さ20mを超える木になります。沢山の小さな白い花が、お皿状に集まってつきます。
 ミズキと同じ仲間の、ヤマボウシ。
街路樹でおなじみのハナミズキも親戚です。ヤマボウシの白く大きな花びらのように見える部分は、実はがく。秋には赤い実となる真ん中の小さな緑色の部分が、本当の花なのです。小さな花を沢山集めたり、白い大きな付属物を用意して、虫たちに花のありかを教えようとしているのでしょう。軽井沢野鳥の森には、他にも、ミツバウツギやヤブデマリなどの木の花が咲いています。「野鳥の森レポート」をご覧下さい。

 晴れた日、気温が高くなってくるとあちこちから「ホーギー、ケケケケケケ…」と鳥のさえずりもかき消すほどのセミの声。エゾハルゼミの合唱です。梅雨の明ける頃まで、この声が聞かれます。「軽井沢野鳥の森 ピッキオビジターセンター」では、エゾハルゼミの標本も展示中。また、葉っぱに卵を産み、切って、巻いて、ゆりかごを作る不思議な虫「オトシブミ」の展示を6月中旬から行っています。


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