「ホッホー・・・」あ、フクロウが鳴いている。「ゴロスケホッホー」。あたりは雪に覆われて物音一つしません。フクロウの声だけが夜の森にしみ込んでいくようです。じっと耳をすますと、もう一つ、別の方からも声が届きました。一羽が「ホッホー・・・ゴロスケホッホー」と鳴くと、別のが答えるように「ホッホー・・・ゴロスケホッホー」。厳冬期の2月には、夜の森からフクロウの声が聞こえてくるようになります。じつは一番寒いこの時期がフクロウの恋の季節。夜になるとオスとメスがこうして鳴き交わすのです。フクロウはほとんどが一生つがい相手を変えません。それでも毎年、相手を確かめるかのように鳴き交わすフクロウに、心が温かくなります。



写真 「ゴロスケホッホー」。フクロウの声が夜の森にしみ込んでいく。




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