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軽井沢の高原に、初夏を告げるカッコウの声がしています。「カッコウ、カッコウ、カッコウ」というお馴染みの声があちこちからするようになると、そこら辺の草の茎や木の枝に唾のような泡が目につくようになります。誰もが一度は見たことがあるでしょう。欧米ではこれをカッコウの唾(つば)と呼ぶそうですが、もちろん唾ではありません。
この泡をのことを、カマキリの卵とかカエルの卵だと思っている人は案外たくさんいるようです。でも本当の正体は卵でもありません。この泡の中では虫の幼虫が生活しています。その名も「アワフキムシ」。泡はこのアワフキムシの幼虫が自分で作ったものです。
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