月の光も冴え冴えとした夜、気温は0℃。地面には霜が降りかかっています。そんなとき、ヒラヒラヒラと空中を小さな白っぽい蛾が飛んでいきました。なんだ、蛾か・・・と思うかもしれません。しかし、気温は0℃です。この寒空の下、他の虫が冬眠している冬に活動する蛾、それはフユシャクガです。
 フユシャクガとは冬尺蛾と書きます。幼虫はシャクトリ虫で、冬に飛ぶ蛾という意味です。夜に飛んでいるところをよく見かけますが、種類によって飛ぶ時間帯が異なるようで、昼間飛ぶものもいます。飛んでいるのはすべてオス。メスの羽は退化し、飛びません。木の幹にとまって、オスを呼ぶための匂い、フェロモンを出して待っています。


写真 霜柱  




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