軽井沢でのマンション計画の見直しを要請
今後、しばらくはマンション建設の凍結も

 軽井沢町の佐藤雅義町長は6月11日、長野県庁を訪れ、長谷工コーポレーションが旧軽井沢桜の沢に建設を計画しているマンションについて、建設の中止を指導するよう、田中康夫知事に要望した。田中知事は「住民からの要請でもあり、重く受け止めている。体を張ってでも阻止しなければと思っている」と応じた。
 このマンションはマンション軽井沢メソド宣言には合致しているが、山肌を大幅に削るため、景観の破壊や災害の危険が予想されることから付近住民の間で反対運動がおきていた。佐藤町長は、マンション建設が増加する傾向にあることから、今後3〜5年間はマンション建設の凍結をするよう町の要綱を改正する意向を示した。また、将来、マンションが利用されなくなった時の対策として、建物の解体のためにかかる費用を事前に徴収する制度を検討する考えがあると述べた。







ソニーの大賀さん、音楽ホール建設のために
軽井沢町へ16億円を寄付

 軽井沢に別荘があり、音楽家としても知られるソニー名誉会長の大賀典雄さんが、退職慰労金16億円を音楽ホール建設のために、軽井沢町に全額寄付することが6月11日明らかになった。
 昨年12月頃、軽井沢町長に、大賀さんから「音楽ホールを建ててほしい。その費用は寄付したい」という話があり、その後、東京で面接。その際「病気で生死の境をさまよい人生観が変わった。お金を残すのではなく何かの形でお役に立ちたい」と全額寄付の申し入れを示した。「軽井沢には音楽のできる文化ホールがないので、建設して地域に役立てたら」と、ピアニストの大賀夫人・松原緑さんの勧めもあり寄付を決めたという。
 佐藤雅義軽井沢町長は「予想以上の大きな金額で言葉もない。他の市町村では考えられないこと。ご意思を尊重し、音楽の普及に取り組みたい」と感謝の意を述べている。町では大賀さんの意向をくみ、軽井沢駅に近い矢ヶ崎公園内に造ることを決めた。現在、600人規模の音楽ホールの設計プランを大賀さん側で作成している。来年中には完成する予定。






9時30分、中軽井沢駅前をスタートする1番竹元さんの、BUGATTIT35A(1926年車)。

GiRO di Karuizawa(ジーロ・デ・軽井沢)
クラシックカー68台、走る

 6月7日、第2回「ジーロ・デ・軽井沢」が開催され、午前9時頃には中軽井沢駅前にクラシックカーが集合した。これは、1926年から1973年までに製造された自動車が、軽井沢から北軽井沢や菅平高原、群馬県倉渕村などを走るイベント。中軽井沢駅前に準備された会場には大勢の観客が集まり、スタート台から次々にスタートする車を見送った。タレントの堺正章さんや木内みどりさんも参加。参加予定だった唐沢寿明さんは都合により欠席。総勢68台のクラシックカーが7日は194キロ、8日は116キロのコースを走り、タイムを競う。


木内
みどりさんの乗った車も出発。
車種はALFA ROMEO Giulietta(1956年)


駅前駐車場で順番を待つ堺正章さん。 車はFIAT 1100S LOMBARDO (1955年車)

 



自動演奏は今でも可能。ショパンやリストなどの曲のロールペーパー55本も一緒に届いた。

フランク・ロイド・ライトによるデザインの
ピアノが『軽井沢タリアセン』へ到着

 アメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトの創作の場『タリアセン』から名付けた『軽井沢タリアセン』(塩沢湖)に、ライトがデザインしたグランドピアノが到着した。このピアノはオークションにかけられることを事前に知った友人からの連絡によって、軽井沢タリアセンがオークション前に購入することができたという。1928年にライトが、設計した建物に合わせてデザインし、ピアノメーカーに作らせたもので、当時アメリカで流行っていたロールペーパーの自動演奏付きのピアノ。ライトの使うデザインモチーフがピアノのあちこちに見られる。「今は明治四十四年館内に置いているが、このピアノをどの場所で、どのように使うかはこれから検討する」と軽井沢タリアセンでは語っている。
足に特徴があるライトスタイル。
蓋が通常とは異なり、箱状になっている。




  


ワンちゃんの飼い主さん募集!
 あさま動物病院では、グレートピレニーズのくまちゃん(メス、8歳)の飼い主を探しています。性格が穏やかでとてもかわいいくまちゃんに会ってみたい方は、あさま動物病院TEL0267-32-6454へ。
       

 


今年度限りで国際射撃場が廃止に
 軽井沢町の開発公社が運営している軽井沢国際射撃場が、今年度いっぱいで廃止となる。
周囲に別荘が増え、射撃音への苦情が寄せられるようになったことや、経営的に赤字が続いていることなどが、その理由。今年3月に、開発公社の理事会総会で射撃場の廃止が決定となり、6月の町議会に、射撃場の管理を定めた町条例の廃止を提案する。



 
ヴォーリズ建築を描く公募展
 軽井沢会集会堂やユニオンチャーチなどの他、軽井沢の別荘建築も多く手がけた建築
家・W.M.ヴォーリズは、近江兄弟社を設立した実業家としても知られている。近
江兄弟社のある滋賀県近江八幡市では、『ヴォーリズ建築を描く公募展』を行い、作
品を募集している。作品モチーフのリストには、取壊しで話題となった豊郷小学校も
含まれている。
● 作品募集 モチーフは代表的なヴォーリズ建築。軽井沢関連では軽井沢会集会堂
やテニスコートクラブハウス、ユニオンチャーチなど。油彩、水彩など、技法は自
由。
● 募集期間 2003年4月〜2004年4月。1年を5期に分け、各々入選作を展示。
最終期は4期までの入選作を再審査し、賞を決定する。
● 賞金 大賞50万円(作品買取)、準大賞20万円(作品買取)
その他、詳細はヴォーリズ建築事務所ホームページ参照 http://www.vories.co.jp/
●問合わせ TEL0748-32-2657 ヴォーリズ建築を描く公募展実行委員会事務局
       



 
『森の街つくり隊』を結成

 昨年6月から今年3月まで軽井沢町で行った『まちづくり交流会・中地区委員会』は「森の街」をテーマに「安く、早く、簡単に、中軽井沢がこんなに変わる、あっと驚く改造計画」を発表したが、提案のみに終わるのではなく、できるところから実行しようと、5月に「中軽井沢を素敵に変えるプロジェクトチーム―森の街つくり隊」を結成した。
 「森の街」にふさわしい、訪れてみたくなる街にしようと、建物の塗装や草花の植栽などの作業を実行する行動隊として活動する予定だ。隊長の佐藤一郎さん(中軽井沢郵便局長)は、次のように呼びかけている。「軽井沢を愛する方はぜひ、一緒に参加して私たちと『森の街』をつくりましょう。『森の街つくり隊』が塗装や植栽のお願いに伺った場合、所有者の方には許可をいただきたく、ご理解とご協力をお願いします。また、賛同いただける方は活動資金にご協力をお願いします」。募金箱は、中軽郵便局内に設置している。
●問合わせ:『森の街つくり隊』事務局   
      TEL 0267-45-6252
     


浅間山の最新映像をネットで
 国土交通省利根川砂防事務所は、浅間山の火山活動監視のために設置している高感度カメラの画像を5月12日からホームページで公開している。嬬恋村と長野原に高感度カメラを1台ずつ設置、それぞれ山頂から約7キロ〜8キロの地点で北西と北東から浅間山をとらえる。最近やや活発化している浅間山の様子を地域の住民や観光客に伝え、防災面で役立てるのが目的。また、ホームページでは、8年ぶりに更新された火山ハザードマップ(災害予測図)も掲載されており、合わせて見ることができる。同事務所のホームページアドレスは、http://www.ktr.mlit.go.jp/tonesui/




入賞した岡田浩志さんと下平康之さん。
右は脇田愛二郎氏。


入賞作品は2階に展示されている。


脇田美術館のビエンナーレ、受賞者表彰式行われる
 HEARTLAND BEERをテーマにした「素描」の公募展、受賞者の表彰式が5月10日、脇田美術館中庭で行われた。第1回目となる今回は156点の応募があり、入賞作品4点、入選作品26点が選出された。受賞作品は、十文字美信、仲條正義、脇田愛二郎等招待作家の作品と共に、6月30日まで同美術館に展示されている。脇田和の特別招待作品やキューバの若手作家7名の作品も特別展示している。
●問合わせ;TEL0267-42-2639 脇田美術館



永六輔さんのお話を聞く会
「ここが地球の真ん中です」

 5月12日午後2時より、軽井沢ユニオンチャーチにて、「永六輔さんのお話を聞く会」が開催された。永さんは「ここが地球の真ん中です」というタイトルのもと、約2時間にわたり講演した。
永さんは、日本という国は教育、医療、外交その他どれをとってもしっかりしているものがないと、日本の現況について説明したあと、医療という項目に話題をしぼり、自らの白内障手術の体験や、遠藤周作さんの妻じゅん子さんが推進しているナース制度などを例に出しながら、今の日本の医療について語った。永さんは、患者になる私たちが「良いかかりつけの医者」「良い主治医」を作る努力をすることが、今の日本の医療を良い方向へ変える第一歩だと言う。そして永さんの知人かまたみのるさんが考えた「良いかかりつけの医者」を選ぶための10項目と、それに対応して永さんが考えた「良い患者」になるための10項目を紹介した。最後に「良いかかりつけの医者」と「良い主治医」を作ることを聴衆に宿題として課し、永さんの講演は終わった。
尚、この収益金は全額軽井沢幼稚園に寄付される。



ニュースバックナンバー2003年4月