ショーさんのナゾ、その2
A.C.ショーは宣教の途中、軽井沢に立ち寄り、
故郷に似た風景や澄んだ空気を気に入って、軽井沢に別荘を建てた。
これは軽井沢での洋風別荘第1号で、長い間ショーハウスと呼ばれてきた。
(現在はショー記念礼拝堂裏に復元されている)
ショーが友人、知人に軽井沢の素晴らしさを伝えたことから、
西洋人たちが軽井沢を訪れるようになり、軽井沢は国際的避暑地として発展した。
ショーさんはどこの国の人なのだろうか。
英国国教会の牧師であったことは間違いなく、ショー氏記念碑にも
「英国人」と書かれている。ショーが生まれた場所はトロントであるが、
当時、カナダは英国領であったので、軽井沢では、長いこと英国人として
記されてきたのだ。
しかし、毎夏、開催する“軽井沢ショー祭”に訪れたカナダ大使代理が
「カナダという国があるのですから、A.C.ショーはカナダ人と呼んでください」
と述べたことから、以後、軽井沢町では
「ショーさんはカナダ人」と記すようになった。
復元されたショーハウス