町内の生活困窮者が増加

コロナによる特例貸付の申請、他市町村より高い割合

 軽井沢町社会福祉協議会によると、新型コロナウイルスの影響により失業したり収入が減少した人が生活福祉資金の特例貸付を申請するケースが増えている。申請者数の割合は県内の他市町村に比べると圧倒的に多く、観光業やサービス業に従事する人や個人事業主が多い軽井沢町の特殊な事情が理由と考えられる。「特例貸付の申請も多く、コロナで生活困窮者が増えたと感じる」と社協の担当者は話す。

 軽井沢版のこども食堂「あたしキッチン」を主催するフードバンク軽井沢こどものいばしょ部会の小宮山洋子さんは「コロナ禍の前後で比べると、最近は若い世代で生活に困っている人が増えた」と話す。10月23日に中央公民館で行われた「あたしキッチン」には、これまでに最も多い94人が訪れた。一方、ボランティアに携わる側にも若い人の参加が増えているという。「自分の子どもだけでなく、他の子のためにも手伝いたいという気持ちで嬉しい」と小宮山さん。

日用雑貨も寄付募集

 生活困窮者の増加に伴い「日用雑貨も欲しい」という要望があることから、社協では未使用の洗剤や鍋、フライパン、タオルなどの募集も始めた。ふれあい祭りの代替事業として「Karuizawaふれあいの輪大作戦」を行い、食料品・日用雑貨の寄付などでポイントを付与。ポイントを集めたら景品に応募できる(12月28日まで)。日用雑貨の受付窓口は社協が行い、食料品はこれまで通りフードバンクが受け付ける。問合せ0267-45-8113(軽井沢町社会福祉協議会)

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10月のあたしキッチンでは子ども連れの若い家族が多く訪れていた。(写真は加工しています)

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