


2026年度の開庁へ、複合施設も隣接か
新庁舎と周辺整備、協議進む
老朽化が進む軽井沢町役場庁舎(1968年建築)の改築と、庁舎周辺の整備のあり方について考える協議が、庁内外で始まっている。
役場の若手職員からなるプロジェクトチームと、各課長らで構成する庁内検討委員会(委員長・栁澤宏副町長)は2019年4月から、基本計画、基本設計策定に向け、新庁舎の基本理念や施設の配置、必要機能などを協議。そこで集約した内容は昨年12月11日、外部有識者らによる検討委員会に諮られた(初回のみ非公開)。委員は、学識経験者や公共団体役員、一般公募などからなる19人で、会長に信州大学工学部准教授の藤居良夫さんが就いた。
総務常任委、町民ワークショップも
町が新庁舎の基本理念として示したのは「安心安全を支える防災拠点としての庁舎」「環境に配慮した庁舎」「利用者に寄り添う庁舎」「国際親善文化観光都市として品位と調和を備えた庁舎」「機能的・効率的な庁舎」の5つ。現在、庁舎と別の施設に点在する総務課防災係、保健福祉課、教育委員会も新庁舎に統合する予定だ。現中央公民館(1976年度建築)の代替施設として、公民館の機能を維持した複合施設を、新庁舎に隣接させる考えを示した。
2021年度までに新庁舎と複合施設の基本計画、23年度までに新庁舎の基本設計・実施設計を定める。24・25年度で新庁舎の建設工事を行い、26年度の開庁を目指す。複合施設は27〜28年度の着工を計画している。
建設事業費の概算は新庁舎35億円、複合施設25億円を想定。今回の整備にあわせ、町は15年度から毎年、3億円ずつ基金を積み立てている。
町へ新庁舎についての意見書提出を考えている、町議会総務常任委員会は3月14日、町民参加型のワークショップを企画。軽井沢町商工会館で19時から行うという。
役場の若手職員からなるプロジェクトチームと、各課長らで構成する庁内検討委員会(委員長・栁澤宏副町長)は2019年4月から、基本計画、基本設計策定に向け、新庁舎の基本理念や施設の配置、必要機能などを協議。そこで集約した内容は昨年12月11日、外部有識者らによる検討委員会に諮られた(初回のみ非公開)。委員は、学識経験者や公共団体役員、一般公募などからなる19人で、会長に信州大学工学部准教授の藤居良夫さんが就いた。
総務常任委、町民ワークショップも
町が新庁舎の基本理念として示したのは「安心安全を支える防災拠点としての庁舎」「環境に配慮した庁舎」「利用者に寄り添う庁舎」「国際親善文化観光都市として品位と調和を備えた庁舎」「機能的・効率的な庁舎」の5つ。現在、庁舎と別の施設に点在する総務課防災係、保健福祉課、教育委員会も新庁舎に統合する予定だ。現中央公民館(1976年度建築)の代替施設として、公民館の機能を維持した複合施設を、新庁舎に隣接させる考えを示した。
2021年度までに新庁舎と複合施設の基本計画、23年度までに新庁舎の基本設計・実施設計を定める。24・25年度で新庁舎の建設工事を行い、26年度の開庁を目指す。複合施設は27〜28年度の着工を計画している。
建設事業費の概算は新庁舎35億円、複合施設25億円を想定。今回の整備にあわせ、町は15年度から毎年、3億円ずつ基金を積み立てている。
町へ新庁舎についての意見書提出を考えている、町議会総務常任委員会は3月14日、町民参加型のワークショップを企画。軽井沢町商工会館で19時から行うという。
軽井沢高校に新たな魅力を 知識経験者らによる検討委員会発足
軽井沢町は12月17日、軽井沢高等学校の将来や魅力化について考える検討委員会を立ち上げ、初会合を開いた。委員は教育分野の知識経験者、町内の学校関係者などからなる12人。軽井沢高校をとりまく現状を共有し、自由な議論の中から、高校の新たな方向性を探る。5月までに5回の会議を開き、委員から出た意見、要望を町がまとめ、県教育委員会に提出する考えだ。
長野県では社会の変化や、少子化対応のため、第2期高等学校再編計画を進めている。ここ数年、定員割れが続いている軽井沢高校も統廃合を危ぶむ声があり、対策を打つため町主導で委員会を立ち上げた。
会長には軽井沢風越学園理事長の本城慎之介さんが就任。自己紹介を兼ねた意見交換で、軽井沢高校の教諭は、好きなことに夢中になっている在校生の事例を紹介し、「勉強は苦手でも、やりがいを見つけ没頭している生徒にも光を与えたい」。他の委員からは「大学入試を前提にしない、学びの本質を教える高校があってもいい」などの意見もあった。
長野県では社会の変化や、少子化対応のため、第2期高等学校再編計画を進めている。ここ数年、定員割れが続いている軽井沢高校も統廃合を危ぶむ声があり、対策を打つため町主導で委員会を立ち上げた。
会長には軽井沢風越学園理事長の本城慎之介さんが就任。自己紹介を兼ねた意見交換で、軽井沢高校の教諭は、好きなことに夢中になっている在校生の事例を紹介し、「勉強は苦手でも、やりがいを見つけ没頭している生徒にも光を与えたい」。他の委員からは「大学入試を前提にしない、学びの本質を教える高校があってもいい」などの意見もあった。
バス転落事故から4年、犠牲者を追悼
大学生ら15人が亡くなったスキーツアーバス転落事故から4年となる1月15日、国道18号碓氷バイパスの現場に立つ慰霊碑「祈りの碑」は、追悼に訪れた人の花束で溢れた。町内小中高6校の代表児童、生徒ら13人は16日に事故現場を訪問し、千羽鶴や花束を手向けた。軽井沢中学2年で、生徒会長の小林草太さんが手紙を朗読。犠牲になった人を悼み「命を落としてしまった方々の分も精一杯、希望を持って生きていくことを誓います」と読み上げた。
豚コレラ感染の野生イノシシ、見つかる
軽井沢町内の死亡イノシシからCSF(豚コレラ)の感染が1月28日、確認された。東信地区では上田市に続き2例目。町は、死亡イノシシを発見した場合、伝染防止のため、近づいたり触れたりせず、環境課(TEL0267-45-8556)まで連絡するよう呼びかけている。
外壁コンクリートの木目も再現 聖パウロ教会、3年計画で修繕
1935年に献堂され築85年を向かえた聖パウロ教会。アントニン・レーモンド氏の設計として有名なこの教会の修繕工事が、2018年から3年計画で進められている。
1年目は、屋根の梁の追加、オルガンの鉄骨固定など雪や地震への対策、一部腐食が見られた柱の補強など7カ所を修理したが、2年目の19年12月には、屋根の千木風の部材の取替え、外壁の塗装、外壁の打ち放しコンクリートを固めるときについた型枠の木目を新たに再現するなど、献堂当時の姿に近づけた。素材本来の質感を生かす和風建築の伝統をとりいれながらも、キリスト教会らしい聖なる空間を感じさせるのがこの教会の特徴だ。「昭和初期の木造近代建築の教会として貴重な建物です。歴史を感じさせる部分を守りながら修繕するという所に、こだわりがあります」と、教会関係者で工学博士の谷村秀彦氏は話す。
1年目は、屋根の梁の追加、オルガンの鉄骨固定など雪や地震への対策、一部腐食が見られた柱の補強など7カ所を修理したが、2年目の19年12月には、屋根の千木風の部材の取替え、外壁の塗装、外壁の打ち放しコンクリートを固めるときについた型枠の木目を新たに再現するなど、献堂当時の姿に近づけた。素材本来の質感を生かす和風建築の伝統をとりいれながらも、キリスト教会らしい聖なる空間を感じさせるのがこの教会の特徴だ。「昭和初期の木造近代建築の教会として貴重な建物です。歴史を感じさせる部分を守りながら修繕するという所に、こだわりがあります」と、教会関係者で工学博士の谷村秀彦氏は話す。
直木賞作家の藤田宜永さん逝去

ハードボイルドや恋愛小説などのジャンルで人気作を発表した、直木賞作家の藤田宜永さんが1月30日、右下葉肺腺がんのため、佐久市の病院で死去した。69歳だった。1986年に『野望のラビリンス』で小説デビュー。1990年に、妻で作家の小池真理子さんとともに軽井沢町に移住。2001年に『愛の領分』で直木賞を受賞。軽井沢が大雪に見舞われた2014年の体験に着想を得た『大雪物語』で、吉川英治文学賞を受けた。


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