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ディクソンから生まれたもの

 A.C.ショーと共に軽井沢を訪れた
ディクソンの目にとまったのは、旅籠「亀屋」所有の空き家だった。
そこを借りたいと申し出、ひと夏12円という当時としては
驚くほど高額な料金で話がまとまった。ディクソンはその夏、
家族を伴って軽井沢に滞在する。

 ディクソンによって、外国人のライフスタイルを知った万平は
旅籠「亀屋」の畳を取って床を板張りに替え、外国人向けに改造した。
こうして明治27年、軽井沢初の洋風ホテル「MAMPEI HOTEL」が誕生。
明治32年に軽井沢ホテル、明治39年には三笠ホテルが創業し、
軽井沢は外国人のための特別な避暑地となって、
高級リゾートの歴史を重ねていくのである。


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ジェームズ・メイン・ディクソン

スコットランド生まれの英国人。
1880(明治13)年に来日。
明治19~25年までに文科大学(後の東京大学)の教授を務める。
教え子に夏目漱石もいる。

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2012年04月18日 13:09に投稿されたエントリーのページです。

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