軽井沢別荘物語 第21回
美しい自然に心やすらぐ軽井沢の別荘地
軽井沢は日本を代表する別荘地と言われています。
明治時代に、外国人宣教師が1軒の別荘を建てたことから別荘地としての歴史が始まりました。
それから125年以上を経た今、軽井沢に建つ別荘は約14000軒。軽井沢町の町民世帯数が約8800世帯(2012年)ということを考えると、いかに別荘地としての存在が大きいかが分かります。
軽井沢の別荘地としての特徴は、町全体が別荘地であるということ。蓼科や伊豆、箱根など各地にある別荘地は、町の一部分だけで全体ではありません。
しかし軽井沢は、どの道を行っても別荘へと続く・・・。
別荘へと続く道をたどってみましょう。
そこには軽井沢らしい風景が広がっています。
太郎山別荘地
中軽井沢駅から18号線を小諸方面へ行くと「ゆうすげ温泉」手前の向かい側に太郎山別荘地の看板があり、そこを入ると太郎山別荘地の案内図が、用水沿いに見えてきます。風の音と水の流れの音、何処かで落ち葉を掃く音が聞こえています。
戦後、開発された小規模な別荘地。映画評論家の荻昌弘さんが暮らしていたことでも知られています。大学教授や音楽家、陶芸家シナリオライターの別荘が木立の中に点在し、軽井沢らしい風景が続いています。
わずかに残っている紅葉も見ることができました。

別荘地内は起伏に富み、葉が落ちた木々の間から山並みも見えます。迷って入った車も登って一回りして降りる事が出来るようになっています。

この日は風が強く、道に積もった落ち葉が舞いあがっていました。