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軽井沢新聞 スペシャル
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Kaleidoscope 軽井沢が見える万華鏡 No.14

Kaleidoscope

 この冬から、「ビル・ゲイツ氏が別荘を造る」という噂が流れていました。有名人が別荘を建てることなど軽井沢では珍しいことではなく、大騒ぎすることでもありません。歴史を振り返ってみれば、そうした人物の名が次々と出てくるのが軽井沢だからです。むしろ、問題なのは、約6000坪という広い土地の樹木を皆伐(敷地全ての木を伐採)してしまったという事実です。

 私がその現場へ行ってみたのは1月。まだ、雪が積もる前で、切り株があちこちに残っていました。千ヶ滝西区の知人たちも「全部切るなんてひどいね」と、丸坊主になった土地に眉をひそめていました。

 2月に入ると、「マイクロソフト」「ビル・ゲイツ」など具体的な名前が出て、噂は街中に広がっていったのです。3月になると、「ビル・ゲイツさんが別荘を建設?」と「?」マークを入れて噂をだけを書いた新聞記事が出てきました。取材して裏をとってから記事にするのがジャーナリズムの基本。噂だけで記事にするとは信じられません。しかも「軽井沢新聞が書いている」と勘違いする人もいて、本当に困ってしまいました。

 5月に入り、テレビや週刊誌でも話題に。もちろん、マスコミは取材した上で報道していましたが、結局、その真相ははっきりしなかったようです。

 問題だと思うのは、最初に書いたように広大な敷地すべての樹木の伐採。これだけの広さを一気に切ってしまったら、そこで生きている動植物はじめ自然への影響が必ずあるはずだからです。町役場の生活環境課に訊いたところ、「植栽計画書は出ています」と担当者。「計画どおりに行ったかどうかのチェックはしますか」と尋ねると、 「100件以上も届け出があるのでできません」との答え。

 これでは紙1枚の植栽計画さえ出せば広い敷地の伐採もOKで、調べに来ないのだから、植栽計画書通りにしなくても構わないということになります。

 一昨年に町が行った町民アンケート調査では「継承すべき軽井沢らしさは」という質問に「緑豊かな森のイメージ」とあげた人が約8割を占めました。

 町役場は、こうした町民の願いを受け、豊かな緑を守るためにもっと毅然とした態度をとる必要があります。少なくとも、計画書を提出するだけで済むということだけでは片手落ち。計画書どおりかを確認すべきで、その方法はいくらでもあります。例えば、終了後の写真を提出させることも一つの方法でしょう。町民の願いを知っていたら、土地の所有者も皆伐という方法はとらなかったかもしれません。

(広川小夜子 軽井沢新聞編集長)

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