自然保護審議会は委員名、公表へ

 軽井沢町には風俗審議会、自然保護審議会など38の審議会等あるが、どのような委員によってどんな問題が審議されているのか町民に知らされることは少ない。一昨年のメガソーラーの問題があってから、自然保護審議会は報道関係者に公開しているが、委員の名前は非公開とし、情報公開請求による議事録も多くの箇所が黒く塗りつぶされている。

 軽井沢文化協会では7年前の平成21年に、軽井沢町のすべての審議会の委員の氏名、在任期間等の公開を請求し提言書を提出したが、町からの回答はなかった。文化協会の小宮山洋子さんは「個人情報だからと役場は公表を拒否しましたが、公職なのでそれは理由になりません。選定方法を聞いてもはっきりしません」と疑問点をあげる。
文化協会は昨年秋、再度、公文書公開請求をし、12月末に決定通知書を受け取った。町に提出する提言書については、今年5月発行の会報「軽井沢たより」で詳しく発表するという。

 1月22日に行われた軽井沢自然保護審議会では名前の公表について話し合い、多数の委員が公表に賛成した。この結果をふまえて同審議会事務局は、次回の自然保護審議会から公表するとしている。

 「何年も開かれていない審議会もあり、選定方法など疑問点は多い」(文化協会・小宮山さん)「委員になっているが、なぜ選ばれたかわからない。出席しても役場で決められたことを承認するだけで形骸化している」(審議会等の委員の一人)という声もあり、本来の審議会のあり方を再度検討する時期に来ているようだ。

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