町花サクラソウの群生地が消えた!

1707_news_02.jpg金網の向こうはソーラーパネルが並ぶ。大畑さんが指さす方向には、以前はサクラソウがたくさん咲いていた(今年5月24日撮影)
2015年に約3万坪の土地に太陽光発電施設を造った南軽井沢・馬取の土地に、毎年咲いていたサクラソウの群生がなくなったことが、近所の人の証言でわかった。  サクラソウの群生地だった現場を案内してくれた大畑晃利さんはこの隣接する場所で暮らしている。「毎年サクラソウがたくさん咲くのを見てきたが、メガソーラーの工事が始まった年から激減した」。毎朝飛んできたオオジシギについても「メガソーラーの工事が始まってからは全く来なくなった」と嘆く。オオジシギはオーストラリアから飛来する絶滅危惧種で、その独特な鳴声と旋回する様子を見る「夜明けの観察会」が行われたこともある希少な鳥だ。
 軽井沢の野の花の普及活動を行っているボランティア団体「われもこうの会」代表で、当時軽井沢自然保護審議会の委員でもあった猪又裕子さんは「太陽光発電は必要と思い、メガソーラー建設に賛成した。サクラソウが消えたことは残念。開発の場所に希少な植物があるときは、保護するので知らせてほしい」
 サクラソウの保護活動を行っているボランティア団体「サクラソウ会議」代表の須永久さんは「町内のサクラソウを調査しているが、この場所には気づかなかった。知っていたら、建設会社と交渉して移植するなど方法はあった。軽井沢には貴重な自然が残っているのだから、開発の際は慎重にしてほしい」と話した。

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