自主的に防災マップを作成

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上/千ヶ滝西区会作成の『防災マップ』。下/補助金で建てた「防災倉庫」。中には緊急時に必要な備品が入っている。
千ヶ滝西区会では、緊急避難地図や自主避難計画などを盛り込んだ、地域の『防災マップ』を作成した。
 防災マップはA4判12ページの小冊子。「土砂災害への備え7箇条」「土砂災害に関する基礎知識」「情報の入手」など役立つ内容が盛りだくさん掲載されている。役員7~8人で実際に西区全体を回って、危険な箇所などを調査した。
 西区を3つのエリアに分け、冊子も3パターンを作った。各エリアマップには、具体的な危険個所や警戒区域のほか、緊急避難受入所や川の流水方向、倒木予想箇所なども記載。最終ページには「災害に備えて用意しておくもの」を記入できるようになっている。
 防災マップを作るきっかけは前区長の「地域の防災が大切だよ」という呼びかけだった。平成25年に防災検討委員会を作り、たまたま会員の中に元防衛庁の防災を担当した人がいたのでリーダーになってもらい、平成26年から自主防災組織を作って活動を始めた。長野県佐久建設事務所の指導を受け、27年には軽井沢町の認可を受けた。県や町からの補助金を受けることができ、西区公民館の敷地に防災倉庫を建設。自費で発電機も備えた。
 「このマップは、過去に1度もない状況までも想定して考えています」と西区会事務局の小宮山正さん。「一番の目的は『啓蒙』と『自助・共助の精神を持ってもらうこと』。緊急時には助けに来てほしい人もわかっているし、救助に行く人も決まっています」。今後は防災訓練を行うことも予定しているという。西区の常住人口は200軒以上あり、会員は124世帯。4月から会員へ配布を行っている。
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