軽井沢で安住の地を見つける

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中山道69次資料館の庭にあるミニ中山道に移設された道標。
 東京・武蔵野市の空き地に放置されていた中山道の道標が、追分にある中山道69次資料館の庭に移設された。同市近傍在住で軽井沢に別荘を持つ升本喜就さんが、今年3月下旬、散歩中に道標を発見した。


 「右 中仙道」「左 東海道」と彫られていたことから、升本さんは道標を調査。「仙」の文字が使われていることから、江戸中期以前に作られ、元々は中山道と東海道の起点である日本橋に置かれていたものではないかと結論付けた。「上部に切欠がある『角切燈籠付道標』という珍しいもの。現状で一番生かせるのは追分の中山道69次資料館ではないかと思い館長にお願いしました」と升本さん。自ら所有者を探し交渉した。


 5月9日、同資料館の庭にあるミニ中山道の起点・日本橋に道標は設置された。升本さんは「生き返ったようで嬉しい。歴史的に価値ある道標を見てほしい」と感慨深げに語った。


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