浅間山の噴火警戒レベル1に

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中軽井沢から見た浅間山。8月30日11時半撮影。
 気象庁は8月30日11時、浅間山の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることへの留意)に引き下げたと発表した。レベル1は2015年6月以来、3年2カ月ぶり。火口から約500mの前掛山の登山口がある小諸市は、同日12時半に登山道の規制を緩和した。


 浅間山の火山性地震は2018年6月頃からやや少ない状態で推移。浅間山西側の膨張を示すと考えられる地殻変動も18年に入ってから停滞し、噴煙量や火山ガス(二酸化硫黄)の放出量も5月から概ね少ない状態が続いていることなどから、総合的に引き下げを判断した。


 軽井沢町にある気象庁浅間山火山防災連絡事務所の北川賢哉所長は「レベル1でも、火口から500mの範囲に影響を及ぼす、ごく小規模の噴火の可能性はある」とし、火山灰噴出や火山ガスに注意するよう呼びかけている。

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