工場増設、年間生産500万リットルへ

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工場増設に合わせ発表した新作のエールビール「軽井沢エールエクセラン」。「シトラ」と「ギャラクシー」の2種のホップを使って、柑橘系の香りと甘みのある味に仕上げた。330㎖瓶は411円、350㎖缶は288円。
  地ビール製造・販売の軽井沢ブルワリーはビール製造工場を増設し9月7日、関係者らに公開した。年間生産能力を200万㍑から500万㍑に増量。受注好調のため「これまでギリギリの状態だった」という夏の中元の時期の供給にも対応させる。



 既存工場に隣接する約3800㎡の敷地に、鉄骨2階建ての工場を新設。20基の発酵用タンク(総容量57万6000㍑)を新たに設置し、ビールへの酸素混入を防ぐ脱気水製造装置も導入した。建物と設備への投資額は約20億円。



 担当者によると、売り上げはこの2、3年で1~2割のペースで増加。現在の年間生産規模は120万㍑程度だが、徐々に引き上げていくという。増設したことで、「更なるペースアップを測れるように努力したい。設備の減価償却によりまだまだ赤字だが、まずは黒字化を数年以内に目指すことが第一目標」としている。



 工場増設の記念式典で和田泰治会長は「投資すれば設備はできるが、製品はそうはいかない。一本一本の品質を高め、良いものを出していきたい」と話した。

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