UWC加盟、ISAKが記念式典

ISAK写真
UWC加盟を記念し、UWC国際理事会理事長ジョン・ダニエル卿(右)から贈られた、盾を手にするISAK代表理事の小林りんさんと発起人代表の谷家衛さん。左はUWC国際本部長のジェンス・ウォーターマンさん。
 私立の全寮制国際高校ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)ISAKジャパンは9月23日、UWCへの加盟記念式典を開いた。



 UWCは1962年設立の国際的な民間教育機関。世界155カ国に委員会があり、各国の母国語で志願者を募集し、世界の加盟校に高校生を派遣している。UWC加盟により、同校は生徒の出身国の増加、優秀な教育者の確保、米国大学進学への奨学金制度の充実を見込んでいる。ISAKは世界で17校目、日本では初めての加盟校となる。



 式典には、UWC国際理事会の関係者や同校支援者、教員や生徒ら約400人が参加。同校代表理事の小林りんさんは、UWCカナダ校留学時に訪れたメキシコで、貧困と格差の現実に衝撃を受けたエピソードを披露。「その経験がのちに、社会に変革を起こす人材を育てるという人生の目的に繋がった。UWC加盟により、一層深く広い多様性を実現し、そこから多くを学ぶことになると確信している」と強調した。



 UWC会長のヨルダン国王妃の祝辞を、次女のライヤ王女が代読。「様々な国際問題に直面する社会は、お互いを理解し、変革を起こそうという気概を持った未来のリーダーを求めている。UWC ISAKジャパンが、人々を団結させる教育の力を示すことで、比類なき役割を果たすことに期待したい」と述べた。
 同校は年度が始まる8月1日から校名も変更。現在、58カ国出身の172人が寝食をともにし学んでいる。

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