旧三笠ホテル、室生犀星記念館など 文化施設保存にふるさと納税活用

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大規模な改修を予定している旧三笠ホテル。
 軽井沢町は1月から、国重要文化財の旧三笠ホテルをはじめとした町所有の文化施設の保存に向け、ふるさと納税(さわやか軽井沢ふるさと寄付金)のメニューに、「文化施設保存・補修」の項目を追加した。「旧三笠ホテル」か「その他の文化施設(室生犀星記念館、ショーハウス記念館、八田別荘など)」のどちらかを指定し寄付ができ、集まった金額は施設の補修事業に活用される。町教育委員会の担当者は「貴重な文化財を後世に伝えていくため、協力をお願いしたい」と呼びかけている。



 町教委は2018年度に、室生犀星記念館の補修工事を実施するため、準備を進めている。通年で休館にし、破損が激しい屋根部分をはじめ、崩れた裏の土手など、全面的に補修する計画だ。また、耐震強度不足が確認され、傷みが目立つ旧三笠ホテルについても、18年度中に調査、19年度後半から数年かけ、耐震と補修の工事を合わせて実施したい考えだ。ともに工事費は未定。



 旧三笠ホテルは、最近では2003年度に屋根の葺き替えや外部塗装を実施するなど、軽微な工事を繰り返し行ってきた。建物の構造を変えるほどの大規模な改修は移築以来初めてだという。

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