軽井沢風越学園、概要説明

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5月25日の報告会。6月下旬から、中軽井沢駅前の財団事務所で、小学生対象の「学び場」を開設することも発表された。
 2020年4月に幼小中混在校の開校を目指す「軽井沢風越学園設立準備財団」が5月25、26日、途中経過報告会を開いた。2日間で3回開き、保護者や教育関係者ら計441人が訪れた。


 学園は幼稚園が各年約15人、小中の義務教育学校が同約35人規模。初年度は県の認可が予定される19年12月をめどに、幼稚園年少から中学1年まで募集する。建設地は風越公園前交差点から東へ約500mの地点。約73000㎡の敷地の大部分は子どもが遊べる森として残す計画だ。体育館などを含む校舎は2階建てで、延べ床面積6824㎡。


 既に4月から造成工事に着手し、11月からは校舎を建設、20年1月に竣工の予定。校舎は扇形で、1階は内側に広いライブラリーを設置。ラボと呼ばれるスペースには理科室、美術室、技術室などを集約。エントランス近くの調理室は、育児相談を受けるなど、地域の人にも開放する。ライブラリー内の階段などから、教室がある2階へ進める設計だ。


 授業料、奨学金については未定。給食の提供はない。協議を進めている学校のカリキュラムについて、財団理事の苫野一徳さんは「子どもたち自身が問いを立て、先生とともに探究していく学びを基本デザインとして考えている」と述べた。


 財団理事長の本城慎之介さんが幼稚園長、副理事長の岩瀬直樹さんが義務教育学校の校長を務める。本城さんは「遊びに集中している雰囲気を授業に取り入れ、創造的な学びが次々と展開されるようにしたい」と目指す学校像について語った。

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