再発防止の願いを込めて慰霊碑建立

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 大学生ら15人が亡くなった軽井沢スキーバス転落事故の被害者遺族の組織「1・15サクラソウの会」が再発防止の願いを込めて慰霊碑「祈りの碑」を作り、事故現場付近に設置した。5月27日に行われた建立式に亡くなった大学生の遺族9家族23人を含む、国土交通省や他の事故で犠牲になった遺族ら計約70人が参列。藤巻町長は「二度とこのような悲惨な事故を発生させないよう、交通事故抑止に向けた対策を推進してまいります」と挨拶した。


 祈りの碑は高さ2・2m、横幅1・8m、奥ゆき1・5m。中央の13枚のガラスが亡くなった大学生13人を表し、左右に設置された石が両側から手を合わせて包み込んでいるようにデザインしたという。同会代表の田原義則さんは「祈りの碑が建立されたことは事故再発防止への大きな一歩。この碑が安全安心なバスの象徴になればいい」と話した。


 軽井沢スキーバス転落事故は2016年1月15日、国道18号碓氷バイパス入山峠付近で45人を乗せた観光バスがガードレールをなぎ倒し、道路脇に転落した事故。大学生13人、乗務員2人が亡くなった。

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