2018年を振り返る

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帰国したSC軽井沢クラブの選手らを、軽井沢町役場では約300人が出迎えた。
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8月、噴火警戒レベルが1に下がった浅間山。(11月29日撮影)
2018年の軽井沢のニュースとその後の様子、事件や火災件数を調査した。



SC軽井沢ク、平昌五輪出場

 2月、カーリング男子日本代表として20年ぶりとなる五輪に出場したSC軽井沢クラブは、平昌五輪で4勝5敗の8位という成績を残した。軽井沢アイスパークではパブリックビューイングが行われ、観戦に訪れた人はエンドが終わるごとに一喜一憂した。


 チームは8月に解散を発表。選手はそれぞれの道で、22年の北京五輪を目指し活動を始めている。12月の軽井沢国際カーリング選手権(4面参照)には、五輪に出場したSC軽井沢ク元メンバーのうち、両角友佑さんをのぞく4人が各チームで出場する。


信大・東大と地域課題解決へ

 軽井沢町は4月、医療体制整備、地域課題解決のため、信州大学社会基盤研究センター、東京大学先端科学技術研究センターと連携し、寄付講座をスタートさせた。6月には、「信州大学社会基盤研究センター」の軽井沢オフィスを町内に設置し、研究に取り組んでいる。


 町は19年4月、町立国保軽井沢病院に「総合診療科」を新設する準備を進めている。臓器別・病気別に限定しないで、多角的な診療を行う。信大、東大との連携によるネットワークを生かし、新たに3人の常勤医を迎える方針だ。


暑かった7月、冷房設置進む

 全国的にも記録的な猛暑となった7月。軽井沢では、7月の平均気温が観測史上2番目に高い21・9度を記録し、最高気温が30度を超える真夏日が計9日あった。町は7月、南保育園と東保育園の未満児室に急きょ、冷暖房空調設備を1基ずつ設置した。


 さらに来夏までに、町内3小学校の各保健室に2基、南保育園と東保育園に2基、子育て支援センターに1基を設置する準備を進めている。軽井沢中学、中保育園と西保育園は既に設置済み。小学校の教室はこれまで、扇風機2台で暑さ対策してきたが、町は国の臨時特例交付金を活用し、全教室に冷暖房空調設備設置を進める方針だ。


浅間山噴火警戒レベル1 に

 浅間山の噴火警戒レベルが8月30日、3年2カ月ぶりに2(火口周辺規制)から1(火山であることへの留意)に下がった。12月10日現在、レベル1を継続している。


 8月25日には、浅間山の大規模噴火に備えたハザードマップの説明会があった。大きな噴石、降灰、溶岩流、火砕流など、想定される現象ごとに、影響の及ぶ範囲が地図に示された。浅間山の周辺自治体や関係機関からなる火山防災協議会は、ハザードマップをもとに、避難計画をまとめた防災マップ作成の準備を進めている。


事件・事故・火災件数は

 軽井沢警察署の発表によると、18年1月から11月末までの町内の刑法犯総数は84件で、前年同時期より6件増加。同時期の人身事故発生は121件で、前年より25件の減少。死者数は1人。


 11月末までの火災件数は14件で、昨年より2件の増加。内訳は建物6件、車両3件、その他5件。同時期の救急車の出動は1520件で、昨年より202件増えている。

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