G20関係閣僚会合歓迎 地元小中学生も日本の技術に触れる

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駅構内の自由通路に展示した作品と、假屋崎省吾さん。
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水素エネルギー社会を表した環境省制作のジオラマを前に、説明を受ける中部小の児童。
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握手を交わす世耕弘成経済産業相とサウジアラビアのアルファーレフ大臣。胸には軽井沢彫のバッジが見える。
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15日夜の政府主催晩餐会のメニュー。日本料理からまつの茂木和久料理長を中心に考案した。
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水素をエネルギーで走る燃料電池バスに、軽井沢中学2年生が試乗。
假屋崎省吾さん、

信州の花でおもてなし




 G20関係閣僚会合期間中に国内外から訪れる人々をもてなそうと、華道家の假屋崎省吾さんが軽井沢駅構内の南北自由通路や主会場となる軽井沢プリンスホテルを、10種類約1200株の県産の花と木を使った作品で彩った。佐久穂町産の白樺で、窓から見える穏やかな山々の雰囲気をイメージしたという。「心を込めて活けた。日本の美である華道を発信できるといい」と假屋崎さん。



地元小学生も感動

最先端の技術、間近に



 水素エネルギーや海洋プラスチックごみに関連した最先端の技術を紹介する「G20イノベーション展」が6月14日から16日、軽井沢プリンスショッピングプラザ駐車場で開かれた。トヨタ自動車やサントリーホールディングスなど、約90の企業や団体が出展。月面の有人探査モビリティの小型模型などを展示。微生物の力で二酸化炭素と水に分解されるプラスチックなども紹介した。14日、G20参加国などについて学習を深めていた、軽井沢中部小学校5年1組の児童も訪問。土屋美翔さんは「粉々にしたペットボトルを集めて、ペットボトルを作り出す技術がすごいと思った」と話していた。



町からの記念品

軽井沢彫バッジつけ会合へ



 会合期間中、閣僚らは軽井沢彫のバッジを胸につけて会合に臨んだ。これは、町が大坂屋家具店に制作を依頼し、記念品として贈ったもの。軽井沢彫のモチーフに使われる桜と浅間山、公式ロゴを彫り込んでいる。同店の販売責任者土屋忠さんによれば、約4カ月かけてデザインを固め、80個をつくった。女性はマグネット、男性はピンで服に止められるつくり。「名誉ある仕事ができた」と土屋さん。



県産食材多く用いた夕食会

閣僚らに高評価



 14日夜は県主催の歓迎レセプションがあり、前菜からデザートまで、全てに県産食材が使われたフレンチのコースが振る舞われた。15日夜は政府主催で晩餐会を開催。県産食材を中心に、福島県産のアスパラや近畿大学の養殖マグロを使ったお造りなど、会席料理が提供された。世耕弘成経済産業相は閉幕後の会見で、2度の夕食会について「同席した大臣の食事、酒に対する評価は極めて高く、みんな興奮気味だった」と振り返っていた。



軽中生「近未来的だった」

燃料電池バスに試乗



 6月17日、トヨタ自動車が開発した燃料電池バスSORAの試乗会が軽井沢中学校2年生を対象に行われた。水素利活用の体験と安全性への理解を深めようと関東経済産業局が企画。燃料電池バスは水素と空気中の酸素の化学反応で起きたエネルギーで走行し、ガソリンを使わず、排気ガスも出ない。榎本健生君は「運転中も静かで驚いた。車内には電光板もあり、近未来的だった」と声が弾んでいた。

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