7月の4連休、今年一番の人出 新型コロナ感染、町内で2例

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7月24日13時、旧軽井沢銀座通り。多くの人で賑わい、行列ができている飲食店もあった。
 軽井沢町内で8月1日までに、新型コロナウイルス感染症の感染者が2例確認された。1例目は東京都在住で、軽井沢町に住宅を所有する30代男性。7月11日に陽性が判明した。県内の感染症指定医療機関に入院したのち回復し、既に退院。2例目は、27日に神奈川県より転居した20代女性で、31日に陽性と診断された。



 藤巻進町長は7月29日の町議会再開のあいさつで、感染者が町内に出たことにふれ、長野県が注意喚起する地域との往来を慎重にするよう呼びかけた。また、当該地域の居住者、当該地域と行き来する人に対し、「不当な差別的な取り扱いを行わないよう」お願いした。



 7月23〜26日の4連休は雨の日が続いた。それでも、軽井沢プリンスショッピングプラザの衣料品販売のスタッフは、「GoToトラベルキャンペーンの効果か、県外のお客様が思っていたより多かった」。24日は13〜17時に混雑し、夕方以降は引きも早かったが、25日は20時の閉店ぎりぎりまで出歩く人が多かったという。



 旧軽井沢銀座も、例年7月の週末よりは少ないものの、中日の24、25日は今年一番の賑わいを見せた。24日、旧軽の土産店店主は人通りを眺めながら「予想以上の人出。歓迎する気持ちはあるが怖さもある」。マスクを常に着け、レジの前にビニールシートを取り付けたが「これ以上はどう防御したらいいかわからない」と話した。



 旧軽井沢にあるホテルは、4連休中ほぼ満室だったものの、GoToトラベルキャンペーンで、東京が対象を除外されたことによる、キャンセルの申し出があったという。「キャンペーンを利用されない方でしたが、東京除外になったことを重く受けとめ、自粛されたようです」。



 軽井沢町は、町内の公共交通事業者(バス5社、タクシー5社)に支援金を給付する。7月29日の町議会に、関連経費を盛った一般会計補正予算を提出し可決された。新型コロナの影響で利用低迷が続いている中、乗り物に感染症対策をし、住民の地域交通を支えてもらうため。支援額はバス一台あたり10万円、タクシーが2万円で、総額1千万円を見込んでいる。

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