町内の観光従事者約3600人、一回目接種完了 職域集団接種始まる

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(写真)軽井沢プリンスホテルの職域接種の会場で、問診、接種を待つ観光従事者。

 町内117の宿泊業者でつくる軽井沢旅館組合は6月30日、加盟施設の従業員らを対象に、新型コロナウイルスワクチン(米モデルナ社製)の職域集団接種を始めた。観光協会員や町商工会員、町役場にも声をかけ、宿泊以外の観光従事者も接種。7月3日までの3日間で、約3600人が1回目の接種を終えた。2回目は7月28、29、31日に予定している。

 軽井沢プリンスホテルウエストの大規模イベントホール「長野」に5つの接種ブースを設置。組合加盟ホテルの産業医の繋がりから、医師3人、看護士や歯科医師10人を集めた。軽井沢プリンスホテルの佐藤涼二さんは、普段は経理業務だが、繁忙期はホテル利用者と接する機会も増えるといい「早く接種できるのはありがたい。堂々と接客できる」と話した。

「スタッフと来訪者、両者の安心のため」

「行政の接種を待っていたら、第一線で働くスタッフの接種完了は秋以降になってしまう」。政府による職域接種開始の発表(6月1日)を受け、軽井沢旅館組合長の鈴木健夫さんは、組合役員に声をかけ、各ホテルへアンケート調査を実施。接種希望者が国の要件である「1000人以上」を上回ったことから、申し込みを決めた。鈴木さんは、ホテル従業員らの接種が進むことで「スタッフも安心して接客できるし、いらっしゃる方にとっても一つの安心材料になる」と期待を寄せている。

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(写真)町内の65歳以上で、2回の接種を終えたのは30〜50%(6月30日時点)。

64歳以下の集団接種は7月中旬以降に開始へ

 軽井沢町は6月下旬から16〜64歳の町民約12000人に、ワクチンの接種券を発送した。50〜64歳以下の基礎疾患のある人から、7月中旬以降に接種を開始する予定だ。集団接種は65歳以上と同様、町中央公民館で水・木・土・日曜に行う。

 町内の65歳以上の接種率は、6月30日時点で1回目80%以上、2回目30〜50%。一般的に言われている、接種部位の痛みや倦怠感、発熱などの副反応を示す人はいるという。

町外の人の接種も

 65歳以上の町外に住民票がある人で、やむを得ない事情により軽井沢町に滞在している人の接種も受け付けている。保健センター窓口か、郵送による申請で「住居地外接種届」と「接種券の写し」の提出が必要。64歳以下の町外の人の接種も実施予定だが、手続きの方法などはまだ案内されていない。

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